ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

歓喜への道は遠い

2008年12月06日 21時52分15秒 | 音楽・アート
第九のリハーサル当日は、
冷蔵庫のように冷え込んだものの
心躍るような、冴え渡る青空。

リハーサルの前に寄ったレストランからは
紅葉に包まれた大阪城がきれい。
窓越しだからクリアに撮れなかったのが残念だけど。



そのあと少し大阪城公園を散歩しました。
木々の葉はすっかり散り透いて
落ち葉が地面を色とりどりに覆っていました。



いよいよリハーサルのために大阪城ホールへ。
リハーサルに来た人たちで
入り口はびっしり大行列。
1万人という数のすごさをだんだんと感じつつ。



会場内は写真撮影禁止のため画像はこれが限界だけど、
このあと、関係者の知り合い限定の観客も入れて
初めてオーケストラやソリストとのリハーサルが行われました。

1万人の迫力は想像以上で、
オーケストラのすぐ後ろの通用口の真上のブロックの
しかも最前列だったため、
佐渡さんの指揮は良く見えるいい席だったし、
CHEMISTRYの澄んだ歌声は本当に素敵だったものの
合唱全体の出来は、正直なところ落ち込むくらいに、散々。



今までは、言うなれば50mくらいの道を
ひとつひとつ別々に歌うことを練習して来たようなもの。
今回初めて、それが一本の道で、
その間には橋も、池も、木立も、大きな川もあり、
どんな景色の中にそれぞれの道があるのか
壮大な一つの世界の中での場所をやっと知ったような感じ。

ひとつひとつなら、かなり歌えるようになっていたのに
大きな世界の中に突然ポンと放り込まれて
戸惑い、迷い、
そのひとつひとつの道がどれなのかも
分からなくなってしまうことも。
会場の大きさと人数の大きさで、音にもずれが生じて
ばらばらになったり、総崩れになった箇所さえ。

佐渡さんにもいろいろお叱りを受け、
こんなので明日本番が出来るのかと不安になり、
出来ることならオーケストラともども
徹夜で練習したいくらいな重い気分で
寒い夜風に吹かれながら、帰ったのでした。

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2 コメント

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Unknown (Goodweather)
2008-12-07 23:15:49
花うさぎさん、こんばんわ。
リハーサルお疲れ様でした。大変でしたね。
一万人の第9、オーケストラと合唱とソリスト全てを合わせる事だけでも大変な作業ですね。まして合わせるだけでも大変なのに、そこからベートーベンの音楽を造りあげて行かなければならないのですから、佐渡さんを始め皆さんホントに大変な作業をされているのだと、花うさぎさんのブログを読んで強く感じました。
今日はゆっくり休んで明日に備えてくださいね。明日は、花うさぎさんを始め一万人の方々の心が佐渡さんと一緒に繋がると良いですね。
お祈りしていますね。
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Unknown (花うさぎ)
2008-12-08 18:31:12
励ましのお言葉、ありがとうございました。本当にリハはへこみました~。どうなることかと。わたしの5ヶ月はこんな終わり方をしてしまうのかと。
でもおかげさまで、本番では自分なりに精一杯の結果を出せたので、今はもう幸せな気持ちでいっぱいです。そして反面、終わっちゃったことが、寂しくてたまらないです。
でも、音楽ってステキ!改めてそう思えました。ありがとうございました!
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