17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
冬学期のフランス語のレッスンが昨日から始まり、
今までより、少し上級のクラスに挑戦することにしました。
ついていけるか、ちょっとどきどきしながら
まずはお試しという形で、昨日は見学。
クラスは4-5人の少人数で
わたし以外は、何年もこのクラスを続けている人ばかり。
現代のフランス社会のさまざまな側面を題材に取り上げる、
このクラスのレベルは確かに楽ではなさそうで、
1-2を争う最下位からのスタートは間違いなし。
でもそれが気に入って、本登録をしてきました。
全然付いていけそうにないのなら諦めたけれど、
最下位付近ででも、どうにか付いて行けそうな感じがして。
それでいつか、普通に参加できるようになると
実力がついたって実感できるから、
わたしはそういうプロセスを楽しむのが好きみたい。
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ちょっと背伸びをして、ちょっとだけ頑張る。
毎日毎日、ちょっとだけ、頑張る。
そうしたらきっといつか
今は背伸びしても届かないところに、
手が届く日がくるかもしれないから。
ずっと観たかった映画が
年末年始にBSで放映されていたので
録画したのをやっと観ました。
「戦場のアリア(Joyeux Noël)」
4年前の映画なので観た方も多いと思いますが
1914年第一次大戦下、英・仏の連合軍と独軍が
泥沼の戦争を繰り広げている北フランスで
凍えるクリスマスイブの夜に
互いの塹壕から聞こえてきたクリスマスの歌をきっかけに
兵士たちが各々の塹壕を出て
共にクリスマスを祝ったという実話。
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「どうか憎むことの出来ない敵を
殺さないでいいように
早くこの世界がなりますように」
宮沢賢治が「烏の北斗七星」で書いたこの言葉は
どの国の兵士の胸にもあったのかもしれません。
この最前線での停戦が本部の知るところとなり
敵兵と親交を結ぶとは「国に対する反逆罪」として
仏軍の本部から更迭を言い渡しに来た少佐に
息子である中尉が言った言葉が印象的でした。
「ドイツ兵を殺せと命令するあなた方より
ドイツ兵の方が、はるかに人間的だった。」
民族や言葉の違いを超えて共に歌い、祈り、
お酒を酌み交わし、互いの家族の写真を見せあい、
互いの無事を祈り合う兵士たちを引き裂き、
「国に対する反逆罪」の烙印を押して殺戮に駆り立てる、
国の「大義」というものの愚かしさ、醜さ。
戦争が人間性の闇の部分だとしたら
この戦場の一夜限りの奇跡は、
人間性の最も美しい部分の表れであり、救い。
それを引き出した歌や音楽というものの
秘められた力の大きさを改めて思いつつ。
この映画は「Life is Beautiful」と並んで
わたしの心に残る映画の1つになりました。
みみにゃんは4年前の冬に
ねこの男の子がかかりやすい
尿路結石症をわずらったものの
昨年もこの冬も、おかげさまで元気です。
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どんなにやんちゃして走り回っても
早朝にお腹すいたと言って起こされても
忙しい時に限って何かをせがまれて中断させられても
元気ならそれだけでわたしはうれしい。
今日は外はかなり冷え込んでいるけど
時折差し込む日差しの中で
ひなたぼっこしながら、のどかにお昼寝。
春はまだ少し先だけど
いっぱい眠って、元気にやんちゃしていてね。
年末にたまたま万歩計を買ったので
毎日どのくらい歩いているのかしらと
ずっと計測してみています。
すると、仕事のある平日は
行って帰って来るだけで8-9千歩。
ちょっと帰りに買い物とかすれば
それだけで何と1万歩は超えていました。
週末、スーパーに行く程度で
殆ど部屋で過ごした日は、
お掃除をしたりお洗濯したり
結構、体はくたくたになっても、
歩数にするとせいぜい3-4千歩台。
職場が駅から徒歩15分くらいはあるので
面倒だなあと、ずっと思ってきたけれど、
こうしてみると、そのおかげで
運動もダイエットもしないズボラなわたしが
標準体重を維持できていたみたい。
(組成には若干問題はあるけれど)
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面倒だと疎んじてきたことに
実はずっと救われていたんだなあ。
物事には良い面と悪い面と
必ず両面があるというけれど
改めて、その意味が分かったような。
快適を手に入れれば、失うものがあり、
快適を失えば、得られるものがある。
ならばどんなことでも良い面を見るようにすれば
あらゆることが、喜びであり、恵み。
当たり前のことだけど、今更分かったような。
そのおかげで、今では遠回りがちょっとうれしい。
ああ、これで今日も1万歩達成、と思えて。
昨日は仕事始めだというので
朝、遅刻しないよう駅まで走って行ったのに
よりによって人身事故でダイヤが大幅に乱れ、
さんざん待たされたため
駅から職場まで走るハメに。
わたしは結局15分の遅刻で済んだとは言え
さんざん「JRめ~」と愚痴ったというのに、
京都から7時発の電車に乗って、
9時半すぎに到着した気の毒なインターン君が
「いやあ大変でした」と苛立つ様子も見せず、
コートを脱ぎながらさわやかな笑顔で言うので
彼の許容量の大きさに脱帽。
わたしも、見習わなければ。
そして今日は同僚のひとりに
誕生日でもないのにプレゼントを贈呈。
彼女がランチにバナナを持って来ていたので
こんなものを見かけたよ、と言ったら
「欲しい」と言うので、早速買ってきました。
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100円ショップで見つけた
プラスチック製の「携帯用バナナケース」。
折角なので、かわいい真っ赤のリボンもつけて。
大きさが分かるようにりんごと一緒に記念撮影。
初めてお店で見つけた時には
バナナを携帯したい人なんている?と大笑いだったけど
まさかこんな身近にいようとは・・・。
我ながら、新春早々いい贈り物が出来たと満足したものの
ちゃんと彼女が持ってくるかチェックしなくては。