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「わー、ここも行かなくちゃ!もうすぐ特別公開が終わっちゃう・・・」
このところミモロは、公開が終わろうとする展覧会に行くの大忙し。そして、9月30日で終わる「第36回京の夏の旅~文化財特別公開~」にも、慌てて出かけます。
特別公開が行われているのは、
名建築の洋館 駒井家住宅
美しい庭園 白沙村荘 橋本関雪記念館
茶人の庭 南禅寺大寧軒
木戸孝允の旧邸 達磨堂
小川治兵衛の庭 並河家住宅
下鴨神社 本殿、大炊殿
です。
「月末までに、見られるかなぁー。もっと早く行けばよかったのにー」と今更ながら思うミモロです。
こういうことってよくありますね。
その中で、まずミモロが出かけたのは、アメリカ人建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した「駒井家住宅」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2e/29/1c2f47ef31f4c2d11677fa4a214f1d39_s.jpg)
「ここだ!」北白川の住宅地にある「駒井家住宅」は、ちょっとわかりにくい場所に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/2e/0911fb59ebf3c895197455bb19c68fc9.jpg)
特別公開を示す看板が目印です。
「ヴォーリズの設計だって・・・知ってるよー」とミモロはちょっと自慢げに。
それもそのはず、ヴォーリスが暮らした近江八幡には、以前行ったことがありましたね。
*ヴォーリスに関しては、8月3日~5日にブログでアップしている「ミモロの夏休み旅。近江八幡」のところで書いていますので、ぜひそちらも参考に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/a1/8ba4937851677c66edfaa1bae69ce6f8.jpg)
ここ、「駒井家住宅」は、ヴォーリスが設計した昭和初期の洋館の代表作といわれるもの。
昭和2年(1927)に建てられ、約30m四方の敷地に、西よりに建てられ、比叡山が一望できる東の庭を広く設けてた配置です。母屋は、建坪は30坪の木造2階建。ほかに書生部屋の離れや温室があります。
建物の外観は、アメリカン・スパニッシュ様式を基調にしたデザインです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a9/6a83a1e3b5d0172f9d870133d9fce69c.jpg)
外壁は、モルタルのスタッコ仕上げになっています。
*スタッコとは、アメリカにおける外部塗り壁の総称。日本には、大正時代に導入され、昭和40年頃からマンションや大型ビルの外壁に頻繁に施工されたもの。モルタルを下地に塗りつけて、木鏝(コテ)でおさえ、乾燥後、下から上にモルタルを重ね塗りする方法で、表面に独特の凸凹が生まれ、建物に表情をもたらすもの。
屋根は、切妻屋根の赤色桟瓦葺。赤い屋根と白い壁が建物全体に温かさを与えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/b3/b739cda4417a61da62b292eef70fe303.jpg)
建物の内部1階は、玄関ホール、居間、食堂、和室。2階には、寝室、書斎、サンルームが配置されています。
ミモロは、建物の中に入り、いろいろ見て回ります。
オレンジ色に輝く階段部分のガラス窓、水洗のトイレ、屋根裏収納など、興味を惹くものがいろいろ。
(内部の写真のブログアップは、許可されていないので、残念ながら、写真のアップができません。
あしからず・・・)
2階のサンルームからは、庭が一望。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ca/7b5fd1adef90947f2d41b2eb8c3de932.jpg)
「見晴らしがいいサンルームだね」とミモロは、窓から外の景色を眺めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/22/78a2bba4871c1ef91185ff3bb1495868.jpg)
「あれー。大の字が見える!」ミモロが突然、声をあげました。
見ると、窓から望む山の斜面に、木が切られた場所があり、そこにくっきり「五山の送り火」のひとつ
「大」の文字が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/73/39/41d795c7f6fa6c09e6c99cc5cde72a74_s.jpg)
「ここから眺められるなんて、最高!」ここに暮らした駒井卓博士と静江夫人も眺めた景色です。
さて、この家の主人、駒井卓博士と静江夫人を簡単にご紹介すると・・・。
駒井卓博士は、我が国の動物分類学と動物遺伝学に大きな功績を残した方で、東京帝国大学、京都帝国大学で教授を務めます。また、静江夫人は、敬虔なクリスチャンで、神戸女学院時代、後にヴォーリス夫人となる一柳満喜子さんと学友に。それが縁で、この家をヴォーリスが設計することになりました。
建物の内部を見学したミモロは、お庭を見て回ります。
かつて英国留学をした駒井卓博士。お庭は、イングリッシュガーデンのよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/0d/866f1f7d8610f8c14d5500c1dd3d59e7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/db/d14573ae5cf81909a3b11c91ecab88ae.jpg)
四季折々、いろいろな花が咲く、美しいお庭です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/0a/0fcd04d26dda74add6a148ffe02ea194.jpg)
「あ、柿の実がなってる」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/42/02/62efb1056fd9e29e00dfd6ddd5feb38b_s.jpg)
「実るのが待ち遠しいね・・・」とミモロの頭には、色づいた柿の実が浮かんでいるよう。
陽光が注ぐ庭の温室の窓からも、庭の緑が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/37/e88ccb06bba17aa672c2d39cc81af6a3.jpg)
「京都でもヴォーリスさんに会えたみたい・・・。次はどこに行こうかな?」。
ほかの場所への見学にも意欲を見せるミモロです。
現在、「駒井家住宅」は、京都市指定有形文化財に指定され、2002年に財団法人日本ナショナルトラストに寄贈され、大切に管理されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/12/f7/ecd274f5270434cc7b2f0817a5987102_s.jpg)