「モーリスは 冬眠するの」
シマリスとエゾリスは冬眠するのでしょうか? そして、ナキウサギとモーリスさんはどうでしょうか。
答えは「シマリス」だけは冬眠し、あとのエゾリスもナキウサギもモーリスさんも冬眠しません。
冬眠しないエゾリスやナキウサギ、モーリスはせっせと秋に餌を蓄えます。冬に山や林は一面雪に覆われるので、餌集めに秋は大忙しです。エゾリスはクルミやドングリの実を地面に埋めたり、ナキウサギは草をせっせと岩穴の巣に運び込みます。
エゾリスの冬の餌集めはクルミやカシワ(ドングリ)にとってありがたい行為で、自分の生息地を広めるてもらうことにつながっているのです。エゾリスは忙しいので、隠しておいた木の実の場所を忘れることも多く、植物(クルミやドングリ)の植生範囲拡大の手伝いをしてくれているのです。
★「モーリスさん」は藻岩山(札幌市南区)に住むという架空のリスで、鳴き方が「モー」と鳴くので、「モーリス」と呼ぶのだそうで、この鳴き方から「モーリス」と名付けられました。モーリスは観光客を招いてエネルギーをもらい冬を過ごしています。
藻岩山には結構多くのエゾリスが居ますが、これらはモーリスとは呼びません。
★ナキウサギは山岳に住む小型の動物で、リスの様にも見えますが、高山性のウサギです。北海道の屋根と言われる大雪山の岩場に居ますが、藻岩山のような低い山には住んでいません。美瑛の十勝岳の瓦礫地にてナキウサギに出会い、感激したことがあります。餌を巣に運び入れる姿や、独特の「チェツ・チェッ」という鳴き声が周りから聞こえていた光景は何時になっても頭から離れません。
この時は倍率の低い150ミリのカメラしか持ち合わせていませんでしたので、自分の作品としては一枚もありません。吹上温泉(上富良野町)で知り合ったカメラマンの浦上氏に案内していただきました。後に、車に乗せてもらったとして、お礼にと4切りの作品をいただきました。
エゾリスは札幌でも多くの撮影場所があるらしく、多くの人が作品として残しています。今から思うと可哀想な事をしたと思うのですが、沢山の大人、子供に追い詰められ命を落としたエゾリスの剥製を頼まれて、剥製にしたことがありますが、今ではむかしみたいなことはまず見られないことです。
★ 1月19、20日には北海道も大雪になるとかニュースで流れています。今日18日は嵐の前の静けさと言うか静かな一日です、また、15日、16日の雪の多さは何だったんだろうと思うほどです。昨日17日(日)は野生の動物映画「シーズンズ」を見た後、藻岩山にKさんと三人でケーブルで登りました。生憎曇りで寒い日でしたので天空からの札幌市街は見えませんでした。
明日からの大雪に、今から戦々恐々としています。