「流氷初日」今年は紋別市で1月27日
陸上から肉眼で流氷を確認できた日を「流氷初日」と言います。
平年の流氷初日は網走市では1月21日ですが、今年はまだ観測されていません。そして紋別市の流氷初日は、平年より4日、昨年より12日遅い1月27日でした。浜では流氷がやってくるのを楽しみにしています。流氷によってもたらされる海の栄養塩とプランクトンたち、その流氷のおかげで多く魚が捕れるのです。
漁獲量ばかりでなく、それにもまして流氷を見に来る観光客が街の宝になっています。
今年の流氷は暖冬のためにオホーツク海で広がらず、全体の面積は現在平年の7割にとどまっています。
流氷観光船は網走市より紋別市の方が先で、紋別市がガリンコ号、網走市がオーロラ号と言います。ガリンコ号がドリルの付いた独特の姿で流氷を割って進むのに対し、オーロラ号は流氷に船を乗り上げて氷を割って進みます。
網走市のオーロラ号。パンフから転写。
流氷は1971年より観測を続けていますが、年々少しづつ少なくなってきているといいます。地球温暖化が原因とみられます。
カムイラビットは19年も前に紋別市に2年住まわせてもらいましたが、流氷は一日にして接岸し、一日にして沖の方に去ってしまいます。まったく陸に近づかない年もあるのです。
紋別に住んでいた時にカムイラビとが撮影
紋別公園の山の上から見た海を全て覆い尽くした流氷は見事でした。
27日、ガリンコ号2は今季初めて運行し流氷帯に入り、多くの外国人観光客を楽しませました。
もう一つのガリンコ号1はすでに役目を終えて陸揚げされており観光客を迎えます。ガリンコ号1の最終運行にも乗りました。