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ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

フランス旅行記(1)

2013-02-03 13:41:37 | 日常
         
     ジャンヌダルクの教会   ノルマンディーはカマンベールが特産   おいしそうな茸が並ぶ

1月23日から4泊6日でフランスに行ってきました。直行便を使い、燃油サーチャージ込みで11万円という格安のツアー。パリ、ルーアン、モンサンミッシェル、シャルトルのほか「フランスの美しい村」ブブロン・アン・ノージュとサン・セヌリ・ル・ジェレにも立ち寄るという理想的な行程だったので、友人の誘いに飛びつきました。

飛行機で降り立ったパリは雪で真っ白。でも、そのままバスで向かったルーアンは雪もなく穏やかでした。ルーアンで一泊してモネの連作の対象となった大聖堂やジャンヌダルクの教会、通りすがりに市場などを見物。

          
       ブブロン・アン・ノージュ         窓辺の猫と象

モンサンミッシェルへ向かう途中立ち寄ったブブロン・アン・ノージュは、木骨組みの建物とシードルが有名な小さな村。お決まりの写真とトイレ、そして少しの散策のあと村を後にしました。

          
       モンサンミシェル          モンサンミシェルの夜景       
モンサンミッシェルへの道中は道の両側になだらかな牧草地や刈り取り後の麦畑が広がり、所々に牛や羊が草を食むのどかな風景。お隣のスペインでは岩山や、赤土にオリーブ畑が広がる荒涼とした風景が多かっただけに、フランスの豊かさを垣間見た思いです。

モンサンミッシェルは、フランスには過去3回きているのに脚を伸ばしたことが無く、30年以上も憧れていた土地。あの独特のシルエットが車窓から遠くに見えてきたときは本当に感動しました。

そして島に近づくと・・・現在橋が建設中。浅瀬が島まで続いてそこを歩いて島まで行くことを勝手に夢想していたために、舗装された車道と仮設の歩道が続き、側には建設中の橋がある風景にはかなりがっかりしました。大勢の観光客を安全に迎えるためには致し方ないことなのでしょうけれど。それでもやっぱり憧れの地に来られたというだけで幸せ。冷たい風が吹きすさぶ中、(余計なものが見えない)夜景を凍えながら必死で撮影しました。

               
               オムレツとムール貝

モンサンミッシェルといえばオムレツが有名。でも発祥のレストランでは40ユーロと余りにも高く、その割りに評判が芳しくないのでやめにしてランチを別のレストランでとることに。私はムール貝の白ワイン煮と白ワイン、友人はそれでもオムレツを食べてみたいとオムレツを注文しました。山盛りのムール貝が12ユーロなのに対しオムレツは19ユーロとそれでも高価。しかも味が殆どなくて泡立てた卵(クリームなども混ざっている)が固まらずに流れ出ているという、余りにも悲惨な出来に2人して呆然としました。

発祥の店では時間を掛けて焼き上げるといい、店に貼ってあるオムレツの写真はふっくらとしていたので、どうしても試したいのならば、高くてもその店で食べるべきだったのでしょう。発祥の店が最近日本に進出したというので食べてみたい気もするけれど、同じような値段設定であればやっぱりどんなに美味しくても高すぎるとしか思えないし・・・。

          
      サン・セヌリ・ル・ジュレ        サン・セヌリ・ル・ジュレ(2)

モンサンミッシェルを朝暗いうちに(と言っても8時ですが)出発し、サン・セヌリ・ル・ジュレに。ノルマンディ独特の石壁の家々が小さな川を挟んで建ち並ぶ静かで小さな村。ここでは殆ど時間が無く、写真とトイレのみ。オフシーズンのせいでレストランや土産物屋が閉まっていたものの、バスで到着した大勢の観光客が基本的にトイレに行くだけになってしまい、静かな村に対し申し訳ない気持ちになってしまいました。

         
        シャルトル           シャルトル大聖堂           シャルトルの町並み

サン・セヌリ・ル・ジュレは高速から離れているので、田舎道を小さな村を幾つも通り過ぎながらシャルトルに。シャルトルは30年以上前のヨーロッパ旅行の際に亡夫と歩いた町で、その時印象深かった大聖堂のステンドグラスや変わらぬ街並みに懐かしさが募ります。

シャルトルを出てパリに到着したのは夕暮れ時。エッフェル塔や灯がともり始めた街並みを眺めながらレストランに直行。オペラ座の近くの小さな店では、お客は我々とJTBの2組のツアー客、他はフランス人のカップルが1組という一種異様な空間でした。(四女)
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フランス旅行記(2)

2013-02-03 13:41:17 | 日常
         
     ノートルダム寺院         凱旋門とシャンゼリゼ         霧のエッフェル塔

次の日は午前中がバスで市内観光。ノートルダム寺院を見学し、凱旋門、シャンゼリゼを通って再度エッフェル塔をシャイヨー宮から見て、ギャラリー・ラファイエットで解散。

          
       オペラ座横でランチ          メルシーで買い物

今回のツアーは、この日の午後から翌日午後2時までがフリータイム。この短いフリータイムでいかに効率的に魅力一杯のパリを楽しむかが出かける前の大きな課題となりました。殆どパリ初心者といえる友人と私はガイドブックと首っ引きで研究。その結果、それぞれがどうしても行きたいところを中心にして、1日目(午後)はサントノレ~マレ地区中心の買物と散策、6時半からセーヌ川クルーズ、8時半からレストランで夕食、2日目は美術館巡りということに決定しました。そして2人とも最低限の挨拶くらいしかフランス語がわからず、広いパリを動くのに地下鉄に乗るのにも苦労しそうだったので、とりあえずガイドさんを最小単位の4時間だけ日本にいる間に頼んでおきました。

ギャラリー・ラファイエットでツアーの仲間と別れて、オペラ座近くのカフェテリアで昼食を食べ、目的の買物をひとつ済ませてから店の前でガイドさんと待ち合わせ。ガイドさんは街のことを良く知る、しっかりした日英ハーフの女性でとても感じの良い人でした。しかし、何と妊娠9ヶ月。そのため、短時間でいろいろ見たいと走りたいほど焦る気持ちを押さえるのに苦労しました。多分日本のオフィスでは履歴書だけで判断し、その状況を知らないのでしょうね。何はともあれ、最低限行きたい所に行け、目的の買物を済ませ、地下鉄の乗り方もわかり、クルーズの発着所にも案内してもらったのでよしとしましょう。途中休んでもらうため入ったマレ地区のカフェが、地元人しか行かないようなローカルなカフェだったのはある意味もうけものでした。

         
      セーヌ川から(1)        セーヌ川から(2)           セーヌ川から(3)

セーヌ川クルーズは、その後でレストランに行くのに便利な場所にあるバトー・ポンヌフを選択。街歩きをしている時はさほど寒くなかったのに、船が動き出すと風が吹き抜ける甲板は凍えるほどの寒さ。全行程1時間はとても耐えがたく、エッフェル塔で折り返す時点で断念して船内にこもりました。でも川から見上げるライトアップされたエッフェル塔や趣のある数々の建物は寒さに耐える価値はありました。

1時間のクルーズを終えて一路レストランに。地下鉄1本で7つ目の駅。駅を降りてからちょっと迷いましたが予約時間通りに到着。姉(三女)お薦めのブラッセリーで、さすがに名物のスフレは絶品。メートルディーの感じもとても良くて、最後の夜に相応しいとても良い時間を過ごせました。

               
                    雨に煙るパリ

翌日(最終日)は朝から冷たい雨。パリの街を一望に見たいとまずモンパルナス・タワーに上ったのですが、危惧したとおり雨で視界が悪く、時間を無駄してしまったことが少し悔やまれました。

          
   ルーブル前の地下鉄入り口        ルーブル            オルセー美術館

その後、地下鉄と足を駆使し、昼食をとることも忘れてルーブル、オルセー、オランジェリーと巡り、大急ぎではあったけれど数々の印象派の傑作やモネの”睡蓮の間”を満喫できて大満足。でも、ホテルでの集合時間がせまってきたのでタクシーに乗ったところ、「今日はデモをやっていて道が混んでいるので、地下鉄で行ったほうが早い」と言われてしまい、慌てて地下鉄を乗り継いで無事降車駅に到着、と思ったら寸前でしばらく電車が止まるというアクシデント。更に駅から歩いて15分のはずが少し迷って20分以上歩き回り・・・ともう大変。時間ぎりぎりにホテルに帰り着き、添乗員さんに「デモで・・・」と言ったら「あ~、パリではしょっちゅうよ」と軽くいなされてしまいました。

          
     オルセーから見たサクレクール      ミュージアムパスなど

今回の旅行、最後はドタバタしましたが、それ以外は予想以上に全て順調で快適でした。でもそのための事前手配の多かったこと。キャットシッターや、海外用電話(古い携帯を使っているため)、荷物の空港宅配の手配、航空機座席/Eチケット予約、損害保険加入はいつものことながら、今回はそれに加えて現地ガイド予約、ミュージアムパス購入(各美術館ではチケット購入に長蛇の列なので日本でも買える共通パスは必携)、クルーズチケット購入(事前購入は約半額)、レストラン予約(人気の店は必須)。渡航先関係はインターネット申し込み/カード支払/先方からのメール確認など、やりとりを英語でできてとても確実だし、実際すごく役に立ったけれど、これだけやることが多くなると出かける前からちょっと頭がぐらぐら気味でした。

ほかに準備といえば行きたいところの道路地図のコピー。勿論友人と二人で周到に用意しました。でも肝心な時に持っていなかったり、また私が極度な方向音痴なせいで何回か道に迷う羽目に。時間がもったいないので、間違ったかなと思った時点で躊躇せずに道をきいたのですが(以前のヨーロッパ旅行のときにフランス語の堪能な友人がこれだけは覚えておくように教えてくれた“Excusez-moi. Ou est xxxx”の繰り返し。全く進歩していない)、英語のできる人は勿論、英語ができない人でも手振り身振りで一生懸命教えてくれました。ガソリンスタンドの小父さんなどはお客をほったらかして道まで出てきて教えてくれるほど。レストランやカフェでフランス語ができなくて嫌な思いをすることは特になかったし、困っているときには親身になって教えてくれるし、フランス語ができないと意地悪されるというのは過去の亡霊なのでしょうか。

今回の旅行で、ますますフランスが好きになりました。次は1週間くらいパリに滞在して、ゆっくり街を楽しみたいものです。(四女)
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