
3日前の日曜日、我が家の庭から猫の悲しげな鳴き声が絶え間なく聞こえてきて、声のするところに行ってみると、母の介護中に時々SV家にご飯を食べに来ていた「チャトラ」ちゃんが、苦しげに横たわっていました。耳の辺りに大きな傷が出来ていて、撫でてみると体が固くなっていて、命の灯火が消えかかっている様子です。それでも牛乳をお皿に入れて口元に持っていくと、一生懸命飲んでくれました。
そんなことを数回繰り返しているうちに、日が傾いてきて外の寒さが身に染みてきたので、キャリーバッグに入れて家の中に入れることにしました。家でも何度か牛乳を口にして、しばらくしたらバッグから出たそうにしたので入り口を開けてあげると、よろよろと廊下に出て排尿。何と健気なんでしょう!その後バッグに入れたら安心したように眠りに入り、静かに朝を迎えました。
本当はすぐにでも獣医さんに連れて行きたかったのですが、生憎の連休。月曜日はもう牛乳も口にできない状態だったので、白ちっちゃいの最後の看病で貰っていたブドウ糖液をスポイトで何度か飲ませつつ、ずっと見守っていました。いつも排他的な我が家の猫たちも、なぜか遠慮がちに、遠巻きで見守っている感じです。
昨日まで何とか命を繋いでくれたので、夫が朝一番に獣医さんに連れて行ってくれました。猫か犬かに噛まれたらしく、相当酷い傷になっていたようで、「かなり危険な状態だけれど、体温がそれ程下がっていないので生き延びる可能性はある」との診断で入院。これから毎日様子を見にいくことになりました。
けれど、今朝、獣医さんから「亡くなりました」という電話がありました。残念。可哀相。最後に我が家に頼ってきたところが何とも愛おしい。その分私達も辛いけれど、「冷たい地べたで最期を迎えずに済んでよかったね」と言ってあげるしかないですね。(三女)

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追記:
先ほど(夕方5時半頃)夫に連れられてチャトラちゃんが戻って来ました。本当に静かに、穏やかに眠っているような姿だったので、ホッとしました。
