2月11日。昨夜は食後売店見かたがた中庭に設えたかがり火を見てきました。雪が積もった庭を暖かい火が照らし、そこに又雪がチラチラ降ってとても風情のあるお庭でした。
朝はやはり雪が降っていました。でも天気予報では今日行く中尊寺方面は晴れ。それを期待しつつ支度を終えたお仲間はロビーでの珈琲サービスを受けながら出発までの時間をゆっくり過ごしていました。(今回のツアーはゆっくりの時間が多すぎる気がしないでもないですが。)
バスが出発して間もなく高速道路に入りましたが、そこで雪が止みお日さまが顔を出しました。まず最初の見学(観光)地「中尊寺」へ。ここは以前両親と家族で東北旅行した時に来ています。今回は雪の中に静かにたたずむ「金色堂」を期待していたのですが、数日前に降ったという雪もかなり溶け、道は除雪されているので、少しイメージと違ってしまいました。
保護の為のコンクリートの建物に入ると見事に装飾された金色堂がありました。以前来た時は丁度数日前にテレビで藤原三代のミイラが金色堂の下に安置されている事をやっていて、金色の輝きさえも何か怪しい雰囲気をプラスするような気がして落ち着きませんでしたが、今回は金色も年数を経て落ち着き、藤原一族の歴史と共にそれなりに納得しました。今日は青空で陽射しは暖かですが吹く風は非常に冷たく、日陰の道はある程度除雪されていますが、薄く凍っていてさすが北国と言う体験でした。
昼食のお蕎麦屋さんでちょっとしたハプニングがありました。通常は温かい「かけ蕎麦」が出されるのですが「ざる蕎麦」希望者がいて店に問い合わせしたところ「お蕎麦に冷たいつゆをかけた物なら出来る」とのことで半分の人達がそれを頼みました。お蕎麦がきました。私は温かいお蕎麦でしたが、冷たいお蕎麦を頼んだ人が「あら このつゆ柚子の香りがするわね」と言いながら食べているところにお店の人が何枚かのざる蕎麦を持って入って来て「申し訳ありません つゆが足りなくなり足したのがボン酢でした。お詫びにどうぞ食べてください」「あら、柚子の香りがして変わったおつゆだけど美味しいなと思って食べていたのよ」とたまたま明るいご婦人2人に当たったせいか皆で大笑い。持ってきたお詫びのざる蕎麦は同じテーブルの人達で美味しく食べていました。私はテーブルが違ったのでお相伴出来ませんでした残念!ざる蕎麦出来るのなら最初からそうすれば良いのにたぶん団体用に予め器にお蕎麦を入れてつゆを掛ければ良いようにしていたのでしょうね。
昼食後はすぐ近くの「毛越寺」(もうつうじ)へ。ここは中尊寺と共に世界遺産に指定された「臨池伽藍跡と浄土庭園」で昔は広大な境内に多数の堂舎と大きな池を中心とする浄土庭園が配されていたそうです。今は伽藍は焼失してありませんが、大きな池の周りにはその礎石等が遺されています。世界遺産で紹介されて初めて知り行って見たいところでした。今の季節は池は広い雪野原で周りに松等の木々があるだけですが、暖かい陽射しを浴びながら広い池の周りを歩き、かつての建物の説明書を読み、想像するのも良いものでした。
これで今回の旅行の目的は終わりです。今回も天気に恵まれ(雪国らしい降りしきる雪も見たし観光の時は晴れてくれたし)のんびり温泉に入り、美味しい物を食べ、何より良かったのは同行者が皆さん和気あいあいで楽しかった事です。(次女)