上野西洋美術館で開催中の「プラド美術館展」を見に行ってきました。
今回の「みどころ」は、ベラスケスの作品が「7点」そろったというところ。
上の絵はベラスケスの「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」(1635年頃)です。6歳位の王太子の、幼いながらも凛々しい表情も印象的ですが、背景の風景の写実が当時としては珍しく、ベラスケスがスペイン風景画の先駆者であったことを示しているということです。
ベラスケスの作品の他にも17世紀黄金時代の数々の作品が出品され、テーマ別に展示されています。
「知識」の章から、左はベラスケスの(古代哲学者)「メニッポス」(1638年頃)。右はブリューゲル(父)の「視覚と嗅覚」(1620年頃)。物語性のあるブリューゲルの絵、好きです。
「神話」の章から、左はヴェチェッリオの「音楽にくつろぐヴィーナス」(1550年頃)。右はルーベンスの「アンドロメダを救うペルセウス」(1639-41年)。
17世紀のスペインでは、裸体の人物像は不道徳とされていたそうですが、神話には不可欠な裸体画は王室コレクションとして受容されていたそうです。女性の裸像、美しいですよね。
今回は、2年前のスペイン旅行で行ったプラド美術館のことを懐かしく思い出しながらの、絵画鑑賞でした。
西洋美術館の庭園はロダンのブロンズ像に新緑が映えています。
上野公園も桜は終っていますが、すごい人出!花が散った桜の木の下に宴会の席を確保しているグループもいます。
不忍池周辺も、春を越えて初夏の陽気でしたが、全体としては春休み~。(三女)