昨日は東工大デジタルホールで地域交流音楽会=アフタヌーンコンサートが行われ、夫と一緒に聴きに行ってきました。
プログラムは、前半が新日本フィルハーモニー・メンバーによるクラシック演奏。曲目は、
バッハ作曲 ゴルドベルク変奏曲 BWV988より
モーツァルト作曲 弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K.458『狩』
モーツァルト作曲 トルコ行進曲
ヴィヴァルディ作曲 四季より「秋」第一楽章
ここまでは弦楽奏者4人による弦楽四重奏です。
最初の「ゴルドベルク変奏曲」は、解説してくれたヴィオラ奏者の吉鶴洋一氏によると、バッハの恩師ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵の不眠症解消ために作るようにバッハに指示して生まれた曲だそうで(逸話)、吉鶴さんは「これは聞きながら寝ていただくようにできています」とのこと。私はお言葉に甘えて、気持ちよくウツラウツラしながら聴くことになりました。
他の3曲も比較的ポピュラーな曲で、バイオリン、ヴィオラ、チェロの美しい音色を味わいながら、楽しむことができました。
ちなみに、演奏者は、ヴァイオリン1が松澤舞さん、ヴァイオリン2がビルマン聡平さん、ヴィオラが吉鶴さん、チェロが太田陽子さんという、吉鶴さん以外はとても若いメンバーです。
4曲が終わったところで、特別ゲストとしてパーカッションの柴原誠さんが加わって、様々な道具を使った演奏に。曲目は、
アンダーソン作曲 シンコペイテッド・クロック
サンドペーパーバレイ
タイプライター
踊る仔猫
そりすべり
どれも聞いたことのある曲ですが、夫々にウッドブロックやサンドペーパーやタイプライターや自分たちの音声をコミックに取り入れた愉快な演奏。最後の「そりすべり」は柴原さんがサンタクロースに扮してそりに乗って登場するなど、私たを十分に楽しませてくれました。ちなみに、これらは演奏者が勝手にふざけてやっているのではなく、作曲者アンダーソンの楽譜どおりに演奏しているとのことです。
プログラムの後半は、地元のコーラスグループによるコーラス。曲目は「夏の思い出」「さくら貝のうた」「ローレライ」「オーシャンゼリゼ」。「オーシャンゼリゼ」は観客に手拍子やサビ部分の合唱を促して、皆で盛り上がりましたが、コーラスのレベル自体は私が所属しているコーラスグループとどっこいどっこいといった感じでした。
最後に新日本フィルのメンバーが再登場して、彼らの伴奏で参加者全員で「ふるさと」と「夏の思い出」を歌ってプログラムは終了。
吉鶴さんも言っていましたが、こんな風にクラシック音楽を楽しむ形で地域交流が成り立つ地域というのは、中々なものだと、住民の一人として嬉しくなりました。
音楽会開催にご尽力下さった役員の皆さん、有難うございました。来年もよろしく~!
良い音楽を聴いた後はやはりワインですよね。夕飯はポトフやアヒージョやチーズや生ハムを用意し、ボジョレヌーボー(生産者:ドメーヌ・シャサーニュ)を味わいながら、コンサートの余韻を噛みしめました。(三女)