昨日はY子一家と上野の木曽路で夕食会をしようということになっていて、せっかく上野まで行くのだから、会食の前に上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」を見ようと夫と話がまとまりました。
今回の「フェルメール展」は、世界の美術館にちらばるフェルメールの作品のうち10点が集結・公開されるというもので、中でも主催者の一押しは「牛乳を雪ぐ女」です。
確かに若い女性の日常の一コマが、穏やかで優しい光の中に描かれているこの絵は、フェルメールらしい魅力にあふれています。
左は「手紙を書く婦人と召使」。このモチーフはいくつかの解説本にも取り上げられ、背景に入り込んだ旧約聖書の一場面「モーセの発見」の絵画が、女主人の手紙の内容を暗示している、のだとか、、、。
右は「マルタとマリアの家のキリスト」。解説によると、「ルカによる福音書」に登場する場面で、マルタは給仕に忙しいが、妹のマリアはキリストの話に聞き入り手伝わない。キリストはマリアを指さして「マリアは良いほうを選んだ」と語る、という場面とのこと。
この二つの作品から、今まで余り感じたことのなかったフェルメールと聖書との繋がりを垣間見た気がしました。
フェルメールは日本ですごい人気のようで、今回も日時指定入場制となっていて、「さすがに夕方5時過ぎなら空いているだろう」という私たちの見込みは大きく外れ、入場時からすごい行列。中に入っても人と人の間から何とか作品をのぞき込むという状態でした。
もともと各作品はサイズ的にも小さくて、作品鑑賞という点では最悪の環境。1時間以上かけてじっくり見ようと思っていたのですが、人混みをさけるために絵をさっと見て通り過ぎることを繰り返して、30分弱で会場を後にしました。
未だ6時前だというのに外は真っ暗。西郷隆盛像がライトアップされて堂々たる姿を見せています。
上野公園から中央通りに降りて、集合時間に間があったので、途中蔦屋で本の立ち読みをして時間をつぶし、7時に「木曽路」に入店。
ビールとジュースで乾杯!その後は各自好きな飲み物を頼んで、ひたすらしゃぶしゃぶを食べまくりました。久し振りの牛肉、美味しい!野菜も美味しい!肉と野菜から出たお出汁で煮たきしめんも美味しい!(食べるのに集中して写真を撮り忘れました。)
心身共に着実に成長し、元気に通学するDちゃん、仲良しなY子一家とおしゃべりをしながらの食事は、いつも楽しく格別なひと時です。(三女)