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ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

オペラ「蝶々夫人」@新国立劇場

2019-06-02 13:50:01 | 日常
            

昨日、次女と一緒に新国立劇場で公演中のオペラ「蝶々夫人」を観に行ってきました。

恐らく日本人の誰もが知っている、『明治の長崎を舞台に、アメリカ海軍士官ピンカートンに一途な愛を捧げる15歳の蝶々さんの哀しくも美しい運命を描いたプッチーニの傑作』(国立劇場・公演情報より)「蝶々夫人」。

私もず~っと昔にテレビで見た記憶があるのですが、生の舞台を見るのは初めてです。

          

舞台の設えは、左側に大きな螺旋階段、右側に質素な作りの和室。螺旋階段を登り切った先には星条旗の誇らしげな映像が、それと対比するように、和室の上り口には枯れ葉(第二幕では花びら)が配置されて、当時の西洋と東洋の主従関係が象徴的に表されています。

今回見て分かったのは、この話は蝶々さんの「哀しくも美しい」悲恋物語というより、立ち寄り先で快楽のために束の間「現地妻」を持ち、現地の仕事が終われば「妻」を当たり前のように置き去りにしていく海軍士官の身勝手と、そんな男に純愛を捧げ全てを失ってしまう若い女性の理不尽な悲劇の物語だということ。

元々オペラというのは男女間の不条理な愛や人種間の争いという身も蓋もない題材が多いという認識は持っているのですが、今回は「主」の側と「従」の側の織りなす図式に、ある種リアリティも感じ、少々カチンときてしまいました。

まあ、それは置いておいて、蝶々夫人役の佐藤康子さん、ピンカートン役のスティーヴン・コステロさん、領事シャープレス役の須藤慎吾さん、スズキ役の山下牧子さん、他皆さんの歌が夫々に素晴らしくて、音楽として十分に楽しめました。

また、美術という観点では、ずっと簡素な舞台装置を維持したまま、時に登場人物の大きな影を壁や階段上に大胆に映し出すことで奥行きやダイナミズムを表現する演出がとても効果的で、興味深かったです。

          

一幕と二幕の間の25分間の休憩時には、ほぼ満員のお客さんも夫々にロビーに出て寛いでいました。勿論私たち二人もスパークリングワインと簡単なおつまみを楽しみました。

            

オペラ鑑賞を終えた後は、東京オペラシティタワー53階の「カフェ53」という展望の良いお店に移動。

フリージング・ハイボールというお店お勧めのハイボールで乾杯!

  

生ハム、チーズ盛り合わせ、シーザーサラダを食べながらゆっくりおしゃべり。

          

さらにデザートにチーズケーキとチョコレートケーキも頼んで、二日前の「月命日」でしゃべり足りなかった話の続きや、音楽談義を思う存分楽しみました。

            

7時を過ぎて、窓から見下ろす新宿の街に明かりが灯るころ、満足感いっぱいでお店を後にしました。

オペラも楽しかった!お店も良かった!本当に充実した、良い一日でした。(三女)
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