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ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展

2016-10-10 02:50:16 | 日常
            

「国立新美術館で10月10日まで開催中のヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展を、終了日前日の昨日見てきました。

展示は、「ルネサンスの黎明-15世紀の画家たち」「黄金期の幕開け-ティツィアーノとその周辺」「三人の巨匠たち-ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノ」「ヴェネツィアの肖像画」「ルネサンスの終焉-巨匠たちの後継者」のテーマ・年代別で構成されていました。

上は、「黄金期」に属するティツィアーノ・ヴェチェッリオの「聖母子(アルベルティーニの聖母子」。幼子キリストの手が下がっているのは死の予告を暗示しているとのこと。そんな幼子を見つめる聖母マリアの悲しみの表情が印象的です。

          

同じく「黄金期」のアンドレア・プレヴィターリの「キリストの降誕」とパリス・ボルドーネ「眠るヴィーナスとキューピッド」。「キリストの降誕」は、細部の情景が丁寧に描かれていて興味を惹かれます。左上に見えるのはアルプスの峰とのこと。ヴィーナス像は布の赤、木の深い緑がヴィーナスの肌の美しさを際立てています。

          

「三人の巨匠」コーナーから、ヤコボ・パッサーノ「懺悔する聖ヒエロニムスと天上に現れる聖母子」、パオロ・ヴェロネーゼ「レバントの海戦の寓意」。現実の世界には苦悩があって、その天上には聖なる世界が広がっているという世界観が、私には不思議で、興味を惹かれるところです。

            

「ルネサンスの終焉」コーナーから、パルマ・イル・ジョーヴァネ「聖母子と聖ドミニクス、聖ヒュアキントゥス、聖フランチェスコ」。これも画面が上下二つの世界に分かれていて、下の黒の色調が上方の黄金色の輝き、明るく優しい色調を際立たせています。

最終日前日のため、主催者お勧めの絵の絵葉書は多くは売り切れでしたが、これだけでもヴェネツィア・ルネッサンスの雰囲気は伝わってきますね。

全体に明るさと落ち着きがあって、女性像は美しく、絵の中にドラマも感じられて、楽しい展示会でした。いつか是非ヴェネツィアに訪れて、こうした絵画を町の風景や教会の建物と共に味わいたいです!(三女)
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ねこねこさんとの逢瀬・第二弾@中目黒「旬楽」

2016-10-09 11:19:13 | 日常
            

昨日は中目黒の「旬楽」という割烹で、ねこねこさんと、ねこねこさんの友人で、私も昔ねこねこさんの東京の家で一緒にターキーをご馳走になった仲でもあるHYさんの3人で、飲み会をしました。

この「旬楽」という店はHYさんが選んでくれたのですが、小鉢が「怒涛のごとく」(HYさん談)次々に出てくるお店。これはじっくりお酒と共に味わうしかありません。

昨日も、枝豆の後に、小松菜の胡麻和え、蓮のキンピラ、キャベツ卵とじ、おから、南瓜マッシュ・クリームチーズ乗せ、厚揚げ煮、こうや蒟蒻、茄子梅和え、そして、秋刀魚の蒲焼風(最高の美味しさ!)、などが次々に出てきました。どれも私が普段作りそうな料理ですが、出汁がしっかり効いていて、身体に優しい味付けです。

            

ひととおり小鉢が出た後は鯛の兜煮。ねこねこさんはこういうのは苦手みたいだけど、私とHYさんはニッコリ!しっかり綺麗に平らげました。

            

締めは、山菜らしきものが入った炊き込みご飯。もっちりした食感がとても美味です。

丁寧な味付けの家庭料理風和食で「日本の味」を堪能して、ねこねこさんも満足そう。この店を選んだHYさんも、ねこねこさんに好評を得て嬉しそうでした。(私が満足したのは言うまでもありません。)

話題はねこねこさんのアメリカの暮し、HYさんの多忙な日々のこと、など。HYさんはバリバリの現役ジャーナリストですが、多忙の合間にマラソンやピアノ演奏をする多才な人。アメリカに研修旅行に行ったこともあり、アメリカの人たちの暮らし振りや意識についてもねこねこさんと話が弾んでいました。

今回も、普段の暮らしと違った趣の、美味しく楽しく、刺激的なひと時でした。(三女)
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ねこねこさんとの逢瀬@「レストラン アラスカ」

2016-10-05 11:11:30 | 日常
            

プロヴィデンス在住のねこねこさんが、10月2日~17日の予定で日本に帰ってきたので、共通の友人SKさんと三人で、内幸町の「レストラン アラスカ」で会うことになりました。実に1年半ぶりです。

            

プレスセンタービル10階にあるレストランは、ピアノ演奏が流れる静かで贅沢な空間ですが、いつもながら、ほぼ私たちだけの貸しきり状態です。

日比谷公園の緑と高層ビルが見える窓際に座って、ビールやワインを飲みながら、久し振りにゆっくりおしゃべりを楽しみました。

話題は、まずはアメリカの大統領選・・・ひょっとしたらトランプ氏が当選してしまう?イギリスのEU離脱の話。移民問題の難しさ。~からの日本の政治や政治家の話。ネット社会の可能性と問題点、等など。優雅な空間の割りに、固い話がほとんどですが、日頃心に引っかかってモヤモヤしていることを言葉にして、分かち合えて、何となく視野も広がったような気がして、とても楽しく充実感がありました。

            

SKさんが来る前の1時間は、レストランのラウンジで、ねこねこさんと2人でもっぱらネコ話。今年3月にねこねこさんの大切な猫ふゆちゃんが天国に旅立って、ねこねこさんは悲しみにくれていたのだけれど、復活祭の頃に、ふゆちゃんそっくりな子猫がなんと3匹現れて、ねこねこさんの家の子になったという奇跡的なできごとがありました。

今ねこねこさんはその子たちと先住のまらちゃんの世話に日々明け暮れているとのこと。元気な子猫たちに振り回されて大変!(でれ~)と嬉しそうに話すねこねこさんは、根っからのネコ親バカです!

ということで、ひと月ほど前にプロヴィデンスから送ってくれた幸せネコ写真を、この際皆さんにご紹介しちゃいますね。(三女)
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舞台公演「五兵衛と六兵衛」

2016-10-01 13:40:25 | 日常
            

9月28日~10月2日まで公演中の舞台「曾我廼家五郎作・五兵衛と六兵衛」を、昨日夫と観てきました。

「五兵衛と六兵衛」は、大正時代の庶民の生活の一こまを描いた喜劇。隣り合って暮らす五兵衛夫婦と六兵衛夫婦は、貧しいながら、倹しく、逞しく、平凡な日々を送る。二組の夫婦は、互いに喜びも悲しみも、食べ物や薬も分かち合い、時に借金の肩代わりまでやろうと言い出す、仲の良さ。死んだら同じ墓に埋葬してもらいたいとまで言い合っている。

そんなある日、六兵衛の元に役場の役人と弁護士が現れて、六兵衛に莫大な遺産が残されていることを告げる。有頂天になる六兵衛夫婦は、五兵衛の生活の面倒も見るなどと言ってはしゃぐ。その様子を見た五兵衛はバカにされたと気分を害し、二組の夫婦は大喧嘩を繰り広げる。

そんな最中に、弁護士が再び訪れて、他の相続人の存在が明らかになったので、六兵衛の遺産相続の話はなかったことになると告げる。ガッカリする六兵衛に、「これからも仲良く、一緒に貧乏やっていこう」と慰める五兵衛・・・といったお話です。

          

JR両国駅すぐ近くにある小劇場「シアターⅩカイ」で公演は行われました。200席位の座席は満席。私にとっては今まで全く縁のなかった世界ですが、こういう日本の近・現代秀作短編劇の固定ファンがかなり居ることが伺われます。

舞台は五兵衛と六兵衛のボロ家が左右に並び、真ん中に外からどちらの家にも入れる木戸があるというシンプルなものですが、そこで繰り広げられる人間模様は、意外なほど変化に富んでいて、緊張感のある、どちらかというと歌舞伎の世話物に近い、日本の伝統的な庶民の娯楽といった雰囲気です。リーフレットには、松竹新喜劇の前身で、藤山寛美、榎本健一、古川ロッパなどへと水脈として続くとありました。

ところで、今回私が観に行くことになったのは、知人で人生の大先輩、矢田稔さんから案内をいただいたからでした。

矢田さんは今年85歳、ご本人は「ラスト・ステージではないか、の覚悟で参加している」とおっしゃっていましたが、矢田さん演じる弁護士は、背筋が伸びて凛として格調高く、論理的で、少し庶民を見下した感じの弁護士像が、とても自然に、とても堂々と演じられていて、見ていて嬉しくなりました。

このところ疲れ気味で長丁場は少し辛いので、第二部の「柿實る村」は失礼して見ずに帰ってきましたが、こうして、普通なら知らないで終ったはずの世界に出会い、その楽しさを味わうことができて、「また人生が豊かになった!」と矢田稔さんに感謝です。

          

両国の街は、お相撲さんの町。劇場の隣にはお相撲さんを奉る回向院があり、駅までの歩道には横綱の土俵入りの像が建っていました。良い雰囲気!今度ゆっくり街巡りをして、ちゃんこ鍋でも食べて帰りたいな。(三女)
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