
「がった」は「わんぱく」「悪さをする」や「乱暴者」の意。
例文
村人 「はーるかぶりに 会ったら
とよちゃ えれー 立派なおとなになって
おどけちまうじゃねえかい。
ちいせえ頃は えれー がったで
がーたが 手を焼いたもんだが。」
豊臣秀吉 「おいちゃん そんねに がったじゃー なかったじ。
そんなこん 言うのは おいちゃん ぐれーだじ。」
村人 「そんなこんねーさー。
おめえの おやじだって うちのがきは
がったで しょうねーわい て 言ってたぐらいだぞ。」
例文の標準語(?)訳
村人 「しばらくぶりに会ったら
豊臣秀吉君が大層立派なおとなになってしまっていて
驚きました。
子供の頃はとても腕白で
周囲の人が手を焼いていたのが信じられないくらいです。」
豊臣秀吉 「小父さんそれ程腕白ではありませんでしたよ。
そのような事を仰るのは小父さんだけですよ。」
村人 「そんな事は無いですよ。
あなたのお父さんも、我が家の子供は
腕白でどうしようもないです と言ってた程ですよ。」