Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

プリズン・ボーイズ

2007-03-06 10:46:17 | 



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 これも、時間を持て余しているくせに、このところ本も読まずに
うだうだしていた私のために、オットが出かけたついでに図書館で
借りてきてくれました。

 小説家である著者が、少年院で行なった作文クラスのボランティア体験を
実際の少年達の作文を本人達の了承の上、おり込んで綴っています。

 ここに出てくる少年達は、殺人などの重犯を犯していて、彼らの多くは
厳罰を科せられ、大人の刑務所に移されていきます。

 ストレートな彼らの文章は、罰以外に彼らを罪から離してあげられる
ものはないのか?
犯罪を犯してしまう以前に何かしらの援助があれば、未然に防げたのでは
ないか?
あるいは、本当に少年を理解した上で刑罰が決められているのだろうか?
という、疑問を生じさせます。

 周囲の人々が著者に問いかけます。
「彼らに、今から作文(自己表現)を教えてナンになる?」
「役にはたたないかもしれない。でも、・・・。」
 実際に、書くことを始めた少年達に触れているものだけが掴める手ごたえを
著者・施設内の人々・少年達自身が感じていきます。

 さらに・・・読後、時間を経てわたしの心に残こったのは
「何故・何の為に表現するのか。」 という、自問でした。




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