
ゆかたに袖を通しました。
浴衣を着ると、お祭りムードが
高揚するだけでなく、
「身支度をして、祭りに出かける。」
それ自体に、しあわせを実感します。
楽しかった盆踊り、花火・・・
日常が遠のいて、こどもの頃の輝きが
戻ってきたような気がするのです。
帯結び『矢の字』
夏の浴衣と正月のきものは、10歳頃まで成長に合わせて
母が用意してくれていました。
安価なウール地やゆかた地を母が自分で仕立てるもので、
次女の私は「お下がり」も多かったのですが、それでも
シーズン近くなると、肩上げをあげたり、おろしたり、
洗い張りをしたり・・・
あれこれ準備をしてくれるようすに、胸がはずみました。
そして、いよいよ当日。
「寸胴で着せやすいね。こら、まっすぐしっかり、立っとき。」
とか言いながら、自分の仕事を誇らしげにパリッとしたものを
着せてくれた母。とても、嬉しかったのを憶えています。
そんな想い出がわたしのきもの好きの根っこになっています。
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写真の浴衣は残念ながら既製品です。麻混のデザイナー物。
去年購入時は身幅は丁度良かったのに今年、6㎏もふえると
綺麗に着る為には前幅が足りなくなってきました。
画像をみると、柄をもう少しずらして仕立てて欲しいような
気がします。くわえて、購入時から思っていたのですが、
花弁の柄がないほうがすっきりして好きです。
男物の麻の蚊格子を女物に仕立てればよかったのですが、
良い反物を悩んでいるうちに買いそびれてしまいました。
帯は生成りの太いよろけ縞。
細い織の縞も入っていて一番気に入っている浴衣帯です。