季節柄このところ店頭では、結婚式に参列する為のきものや
和装小物についてのご質問をお受けすることが少なくありません
と、いうことで恥ずかしながら、私の今回のしたくを公開。
んっま。駄目ですね。
×1 ビジネスライクな腕時計。
和服には腕時計のほか、イヤリングや結婚指輪以外
の指輪、特に石つきのものなどもつけないほうがいいようです。
これは、和服にふさわしくないというほかに
きものや帯に引っかかり、いためるのを防ぐ為でもあります。
でも、ま、私は忘れていなければこの日パールの指輪を
つけるつもりでした。だって、スキなんですもの!(確信犯)
×2 半えりの出方も左右不対象。
上前側の半えりは同量出しても少なく見えがちなので
カメラの角度によっては特にやや広め程度にだしたほうが
いいくらいなのです。(この画像は逆ですが。。。--;)
言い訳をしますと、この写真は当日、在来線で駆けつけてすぐ、
ロビーでくつろいでいるところを姪っ子に撮って貰ったのですが、
この後、化粧室で時計をはずし衿や帯など着付けを整えて、
親族の紹介が行なわれる部屋に向かいました。
プロの方にしていただいた着付けでも
集合写真の直前には、襟元などはもう一度確認する
ことは、必要かと思います。
きもの:日向紋の一つ紋 色無地。
藍鼠(あいねず)50-70代向きブルー系
帯: 綴れ織りの袋帯、胴・お太鼓に蒔絵・螺鈿の華文
帯締め・帯揚げ:礼装用 白×金
重ね衿:白×控えめに金銀の箔散らし
草履・バッグ:留袖用のもの(ホワイトシルバー系)
祝儀扇:礼装用 黒骨に金銀の地紙
親族の既婚の女性が結婚式に着用するきものとして、
留袖や留袖、訪問着の他に色無地もOKです。
若いときに留袖や訪問着を用意すると、どうしてもいざ着る頃になって
色柄が年齢や好み、流行にそぐわなくなっていることが多々あります。
その点、色無地は小物できものの表情に大きく変化をつけやすく、
その時々の年齢や着用目的に合わせやすいのです。
それで私は30代前半の時、慶弔用にこの色無地を用意しました。
色や地紋(色無地の細かい織り柄:柄によって慶弔が分かれる)
によっては帯・小物を黒喪服に準じて喪に着用することもできます。
この色無地には、日向紋(染め抜き)を入れてフォーマル度を
高くしていますが、色物の小物をあわせてもうすこし
いきいきと若々しく装うことも出来ますし、一つ紋を
刺繍紋にしておきますと礼装用としてだけではなく、
ちょっとしたお出かけにも帯しだいで気軽に着用
することができます。
又、お茶席にも好まれます。
そんなわけで、きもの離れの昨今だからこそ、
喪服の次に買う一枚をもし選ぶなら、「色無地を!」と
お勧めしたいほど、私は色無地びいきなのです。