Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

のあ、ひとしごと。

2011-05-31 00:58:00 | NOIR(A.コッカー)








重心を低くして、のあが追うのは、
モンローウォークで先をいくアオサギ。








逃げ込むでもなく、悠然と川に入るアオサギ。
川岸で、初めてうなるのあ。



ひとしきり、うなり続ける犬と
後でリードを引きつつ、
カメラのシャッターを押し続ける飼い主。
(けさは、いいネタを拾えましたぁ~。 by飼い主)









「写真、ちゃんと撮れた~question2」 byのあnikukiu




顔に草の実を付ながら、満足げにご帰還ののあ。

nose5






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長沢芦雪 奇は新なり

2011-05-31 00:21:00 | 美術・絵画








日にちが前後する。

5月31日、開催期間の終わり近くになって
やっと、ミホ・ミュージアムの
『長沢芦雪 奇は新なり』
を観に行くことが出来た。



見逃さなくてよかった。

芦雪という絵描きの
いきいきとした才能のほとばしりを感じる絵は
誇張でなく、みなとても素晴く、新鮮だった。










日本画は、
『与謝蕪村』'08ミホ
『若冲』'09京都国立博物館
『等伯』'10ミホとここ近年、恵まれている。
実際に見てみたいと思ってきたものと
遠出することもなく、次々に出会いを果たしているのだ。


それでいて、今回ほど心を揺さぶられたのは
鳥獣戯画』以来だろうか。



一幅の『双雀図』、握れば小さな鼓動さえ感じ取れそうな雀。
細密画のような写実ではない。それなのに、たしかな存在感。

写真以上に、ソノモノを感じさせる画力のせいで、
『奇』を『奇』に感じないで受け入れてしまう自分がいた。
富士越鶴図
照明の効果もあって、日と富士と鶴と雲が、大気が怖ろしいほどの
奥行きと広がりを創り出していた。

機上の視界。

鶴の群れも富士山も見たことのある景色のように感じる。
でも、「え?」  
「芦雪は、神の視野を持つのか。」
同じ視野のふしぎは『絵変わり図屏風』でも。
こちらでは、芦雪の視線は鯨の背のはるか上から
海上の船団を見下ろす。



発想・感性・技術すべてやすやすと
一気に描いているかのような筆のあと。。。



この人は筆を止め表現に悩んだことなど
ないのではないか・・・


この天才の傍らで、応挙の兄弟子達は
煮え湯を飲む思いをしなかったか・・・


・・・いらぬことまで考えてしまう。




図録は、まだじっくりと目を通していない。
細部のアップなど含め絵も
画家とその周辺・作品についての説明文も、
なかなかの見ごたえ・読み応えがありそう。。。


あれこれ片付け、お茶を用意して
ゆっくり腰をすえてあける日が楽しみだ。



追記:
実家の裏の建物を解体する際、
呼ばれたオットさんは小さな我が家の床の間に
あいそうなこぶりの軸を二幅持ち帰った。

草に止まったキリギリスとムクムクとした仔犬の絵。
両方とも、ボロボロ。
それでもワシとか鶴とか、竹とか、
いかにもの床の間の掛け軸的な絵の仰々しさがなくて
オットさんらしいセレクトだと微笑ましく思っていた。   
   
ところが、箱に『雪犬の畫』と描かれた犬の絵は
芦雪の署名や落款を観て帰宅した私のチェックで
「応挙の犬の摸写らしい、可愛い犬の絵」から、
「署名や落款まで似せた、結構悪質な『なんちゃって芦雪』」と
気がついてしまった。あるいは許可を得た美術印刷か?

どちらにしても、ほのぼのとした愛着は
すこしばかり、色あせてしまった。
   
   
かわいいことは、かわいいんだけど・・・








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