田上でのフィールドワークの後、
私達はさらに信楽に向かった。
二つ目の目的地は
このBlogでも何度か登場させたミホ・ミュージアム。
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実は、今秋
『特別展 神仏います近江』と題し
MIHO MUSEUM信楽会場)
『天台仏教への道―永遠の釈迦を求めて―』
滋賀県立近代美術館(瀬田会場)
『祈りの国、近江の仏像―古代から中世へ―』
大津市歴史博物館(大津会場)
『日吉の神と祭―神と人の交歓―』
宗教法人・県・市、それぞれ異なる管理団体を持つ
ミュージアムが協力し、開催時期に微妙なずれはあるものの
ほぼ同時に企画展を開催している。
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チケットも三館共通チケットが発売され
昼食や専門家の案内込みの旅行会社ツアーなども訪れ
なかなかの盛況ぶりなのだ。
私達も田上から信楽のミホ・ミュージアム、
さらには朝の集合場所の横を通り過ぎ
大津会場の大津市歴史博物館をも
イッキに観覧した。
時代の匠たちが権力者や民衆の期待を一身にひきうけ
魂を傾けて作った仏神たちは、みな真剣に対峙するほど、
たくましく、優しく・・・魅力的だ。
経済的な余裕の見えるミホ・ミュージアムの
神経の行届いた照明や配置などにも、ため息が出た。
一方、質素な大津市博物館の赤毛氈の上に窮屈に
ならべられた木彫りの神々や神と仏と一体化したモノなども
かたくるしい歴史の重みより、味わいと親しみが感じられて
とてもよかった。
今回の展示は、意外にも幼い子供達の団体観覧者にも
人気があり、老若男女引きこまれる。
日頃はあまり美術館に足を運ばない方も、
瀬田会場、信楽会場などは、周囲の環境も
季節柄美しことでもあるし、足を向けていただきたいと思う。