
04/02
滋賀県立近代美術館サポーター火曜日解説班数名+1名で
大津市内の『蘆花浅水荘』に出かけた。
京都造形大の通信に通っていた頃、
レポートを書くために初めて訪れ
近隣で好きなスペースの1つになった。
とはいえ、中に入るのは要予約なので、
ひょいひょい訪れるわけにも行かず、
近年は改装工事を長くしていたこともあって、
過去、訪れたのはたった2回。
門をくぐるのは何年ぶりだろう。

この屋敷を建てた春挙は、16歳で京都画壇に登場。
一時人気の下火であった円山派の絵画を
近代絵画に定着させたといわてれる。
洋服を着て、カメラを利用するモダンな人だったけれど
写生を重視し、弟子を引き連れ
各地を写生旅行するかと思えば、
禅にも通じた人だったようだ。
多才な春挙の細部にまでこだわった意匠が
『蘆花浅水荘』の庭にも、建物にも
すみずみにまで行き渡っている。
普通とは違う仕事を、職人達は一つ一つどんなに手間をかけ
神経をはりつめさせて、しかしたぶん腕を鳴らせて
楽しみながら実現させていったことだろう・・・



大家や高僧の書が、さりげなく掛けられていたり、

10メートルはありそうな縁の天井は、屋台舟を模していたり、

そこで絵の構想を練ったという大きな屋敷の中の小さな梅の間。


そして、私が一番好きな竹の間。
あー、この屋敷のホンノ一部の魅力すら伝えられない。。。

作り付けの10区画に分けられた書棚の
竹細工の取手の1つにだけにでも、
私はなんども感嘆のため息をついた。
2階は、応接室と画室。
庭には、茶室や持仏堂(両親と師を祀る)。
昔は、庭先から湖だったという。
可能な方は、どうか予約をいれ、訪ねてみてください。
蘆花浅水荘HP
http://www001.upp.so-net.ne.jp/rokasensuisou/top.htm