7/3 手術の日、
<のあのお出かけセット>を揃えると
喜んで車に乗りこみ、運転手:オットさんを
迎え入れる のあ chan。
楽しいお出かけを想像していたのにね。。。
うつむきながら、とぼとぼと・・・
それでも自分から、到着した
ネオベッツVRセンター の
ドアを入る のあ chan。
このまま、一緒に帰ってしまいたいね。
待ち時間の途中、ちょっとだけ外へ。
その後、14:00~18:30頃まで、
CTを撮り説明と最終確認のあと、手術。
・・・無事、終わりました。
瞬きをしてくれたので、手術で神経を
傷めていないことがわかったし、
麻酔⇒麻薬で、ボーとしながらも横たわらず
スフィンクス座りで顔をあげている強い子 のあ chan。。。
ご心配してくださった、みなさんのおかげです。
興奮させないようにはなれた場所から確認した後、
病院に残して帰宅しました。
(症状や手術の詳細に関しては『続きを読む』へ。)
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【 詳 細 】
術前のCT撮影&血液検査:
CTと手術の間に、CTの説明と重ねて手術する意向の
再確認がありました。
手術をやめて連れ帰りたい気持ちも常にあり「してください」
と答えるのは、つらいことでした。
ですが、現在10歳という年齢的にも症状の悪化を待たないで
体力もあるうちに手術をする決心は変わりませんでした。
手術を選んだ理由
・対処療法を続けていても徐々に悪くなること
・外耳炎の慢性化や老化から起こる石灰化が両耳軽度だが悪化している
・右耳の腫瘍が耳道をふさいでかなり大きい
・右耳から粘着性のある膿のようなものが微量ではあるけど出ている
・左耳は鼓膜もなく耳垢腺(アクポリン)腺腫の大きさや広がりが広い
・抗生物質・ステロイドの内服薬に対するのあの副作用が強く長期使用が難しい。
この辺はのあのダメージを考えると、混乱しがちな私に対し、夫のストレートなぶれない意志がなければ、我が家にとって高額な費用のこともあり先延ばしにしていたかもしれません。
のあの耳の洗浄や点耳薬、通院、投薬と強い副作用、治療方針の迷いから私自身のストレスが大きく、外科的な医療に丸なげの安易な方法に方向に逃れようとしていないか、という自問からくる後ろめたさも、手術しようという決断を曇らせました。
手術内容:
全耳道切除手術に関しては、
「なつお風味のポンだし♪」の全耳道切除とは!?
/同じ病気と闘うわんこと家族の方へ
⇒http://nuttypon.exblog.jp/8667341の通りでした。
のあの場合、切除されたものは・・・
上の画像のラッパ状の①二つの耳道、
に加え、
②約5㎜の耳垢腺(アクポリン)腺腫
右耳の鼓膜近くの耳道をふさいでいた
③7.8mmのイボ。
左耳近くにあって「多分良性」と耳優先で
後回しにされていた
・・・が、トレ―と別の容器に収まっていました。
一部をカットしたのみで生体でも疑問の残っていた②と
今回切り取った③は病理組織診断に廻されました。
メスの入れ方としては、耳の入口の凹凸を残すU字切開と
入り口で凹凸までも取って縫いこむT字切開があり、
閉じられていることが目立たないU字切開を
希望していたのですが、のあの場合、わずかながら石灰化が入り口付近にみられることから、T字切開になりました。
技法は、医師によってどちらかだったりするようですが、ネオベッツVRセンター では、両方行われていて希望にも沿ってくれます。
一般的には立ち耳はU字切開、タレ耳はT字切開をすることが多いそうです。
通常の全耳道切除手術では、全耳道切除を切除しその奥:鼓膜奥の空間の鼓室胞は、菌の広がっている上皮膜を入り口から掻き出すことで再発を防ぐのですが、鼓室胞内=内耳の症状によってはさらに鼓室胞の切開や切除するケースもあるようです。
両側の全耳道切除術を行ったアメリカンコッカースパニエルの1例
⇒http://ivma.jp/gakujutsu/kaiho/pdf/34-1/34_1_casereport.pdf
のあも、内耳に症状が進んでいることが予想されていたので鼓室の切開や切除の必要性があるのか、事前に県内でお世話になっている医師に相談したかったのですが、全耳道切除後の鼓室の入口からの処理の説明しか得られませんでした。
VRセンターの初診の際の質問で、初めて「鼓室胞の切開や切除におよばなくても、今までの症例ケースから見て術後の心配もないだろう」と、答えていただくことができました。
手術を終えて:
手術後、ショックを受けたのは医師達の予測に反して、右の鼓膜が腫瘍の陰で残っていたということでした。
相談に乗っていただいた中のお一人、どうぶつ耳科専門クリニックの医師が、鼓膜が残っていて耳道がまだ治療可能な広さがある場合、腫瘍だけを切除することで回復の可能性を教えてくださっていたからです。
CTでも鼓膜は腫瘍と同じように見えて確認できず、聞いた時には、すでにのあの耳をトレ―の上に見ながらのお話でした。
でも、私自身は残っているのではないか?という疑問はずっと持ち続けていました。
骨伝導でそのように感じるだけと説明を受けても一緒に生活していて、耳で聞いているとしか感じられないことがいろいろありました。
その上で下した決断なので、一瞬の絶句の後、それでも手術に後悔はしていません。
なによりも恐ろしいのは、中耳~内耳、その先の脳に菌が進んでいくことですから。
鼓膜があった右耳はもちろん、左も鼓室が大変きれいだったということで、鼓室の処置も楽だったようです。
鼓室に残った菌が傷口がふさがれた後に、暴れてトラブルが起こる・・・ということを顔面の麻痺以上に私は恐れているので、全耳道切除をまぬがれる可能性があったかもしれない、、、というショックよりも、術後の不安:内部での再発の確率が予想よりもかなり低くなったであろうことを、今は喜ぼうと思います。
痛みに鈍感な犬にとってですら、激痛を感じる手術ということです。
術後の患部からは管(ドレーン)が出ていて、中の体液などを外に出します。
予定では二日後にドレーンは抜かれその後はふさがっていくということです。
つらい間に、知らない人たちに囲まれているのあは、可哀想ですが
医師と看護師に常時見守っていただけるのが、とてもありがたい。
交互に、オットさんとわたし、逢いに行くから。。。
のっちゃん、ガンバレ。
どうか、もう、菌が暴れることがありませんように。
(生体に関しては、・・・良性だと思っています。)
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