26年前の披露宴の時の写真。
両親と叔父叔母、私たち以外、もう、みな逝ってしまった。
2016.08.14.
夫の実家のお墓参りをした。
この時期、
孫を連れた子供たちの帰省・・・などということがないわが家で、
想い出の一つ一つをたどらずにはいられない。
一人ひとりが、どんな風に生きたか
思えば知らないことだらけだった。
彼らの老いや死を数年のうちに目の当たりにして
私自身も、それらを急に身近に感じ始めた。
父との会話を思い出す。
若い時から父も私も「死」がとても怖く
それを日頃から口にしてしまう人間だった。
老いて父がペットにいることが多くなってからも
そんな話になって・・・
残酷な娘は
「コワイ?」と何気なさそうに尋ねた。
父は
「それがな。心配しなくて大丈夫だ。怖くなくなるもんだ。」
・・・と答えた。
「そのさんがな、待っててくれると思うんだ。」と。
そのさんは、あまり出来の良くなかった次男坊を
溺愛していた父の母だ。
胸を打たれたけど「やっぱりマザコンだね。」と答えて
一緒に笑った。
父には認知症があったけれど、あの時は
シニカルな笑いの好きな、以前の常通りの父だった。
私自身は、あいかわらず就寝前など、とてつもなく怖い。
でも、あのときの父の言葉はわたしに対して
とても優しい言葉だったと何度も思い返す。
親娘の会話は少なかったが、おりおりに
素朴でありながら心に響く言葉を残した人だった。
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