Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

緒方貞子-難民支援の現場から

2006-12-19 11:12:14 | 
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 最初この人を見たのは、「国連難民高等弁務官」に
就任中のニュース映像だった。
 (すごいな。でも、こんな年齢の上品そうな女性が・・・。)
と、懸念を抱いたのを憶えている。

 ところが、NHKのドキュメンタリーを見て、この人の
仕事ぶりが歴代の弁務官に比べても行動力・判断力に富み、
高い評価を得ていたことを知った。
 加えて、一見事務的に厳しそうではあるけれど、
困難な問題を感情を抑えて率直に平易な言葉で語ろうとする
話しぶりに魅かれた。
 途中から見た番組は終わりかけていて、
(もっと聞きたい・知りたい)という思いが残った。

 この本を読むと、「国連難民高等弁務官」という仕事の
限界や、緊急の対処両方をしながら、長期的な復興支援を考え
その根本に政治や経済を見据えている彼女がどう考え方、
いろいろな枠の中で、どう判断を下していったかがわかる。

 このスケールの違う人生を生きる人の人間形成には、
犬養 毅元首相を曽祖父に持つ家系と、恵まれた環境も
無視できない。なにしろ、政治や国際社会が、家庭に
入り込んでいたのだから。
 
 『緒方 貞子』。 私から見れば、雲上人。
それでいて落ち込んだ時には、この本を開く。
泣き言や、山ほどの愚痴が引っ込む。




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3 コメント

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Unknown (marcie)
2006-12-19 16:43:09
木堂(犬養毅)を曾祖父に持つ同じ親族に犬養道子さんがいますよね。彼女の著書「歴史の中の娘」(中央文庫)をHermitさんのように、落ち込んだときにページを開いておりました。226事件もしっかりと目に焼き付け、けして目をそらさなかった犬養家の女性たちはなんて強いのだろう、そしてそれぞれが地に足の着いた生き方をされていますよね。緒方さんはは損所そこらの官僚の男共よりも、数倍の見識と良識を持ち合わせていると思います。時として武力での鎮圧も良しと、と発言されているのをテレビで拝見しました。もっと昔に生まれていたら、明君と誉れ高い戦国武将になっていたのではないかと、想像しています。
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Unknown (marcie)
2006-12-19 16:48:17
ごめんなさい~言葉が足りませんでしたね。

もし昔『男として』生まれていたら・・・を付け足します。だって現世の緒方さんは、チャーミングな女性ですものね。
エッセイをぜひ読みたいと思いました。
返信する
Unknown (Hermit)
2006-12-19 22:57:45
>marcieさん

 この本は、インタビューと関係者の証言をNHKのプロデューサーがまとめたものと、緒方さんがアメリカで行なった講演がはいっていますが、緒方さん自身の執筆による『私の仕事』(草思社)を読んでみたいです。

 TVで「時として武力での鎮圧も良し」と発言されていたというのは前後が解りませんが、私にはちょっとショックです。
 この本の中にもありますが、「軍事攻撃では基本的な解決にならない。」と考える人ですし、アメリカとの協力関係を重視しながらもアメリカのイラク
への先制攻撃を否定していて、そういうところに共感を覚えます。
 
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