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霧と足をとられる残雪の中、
この路に出た時は、ほっとした帰路。
2/25 小雨が時折パラつく中、念願の綿向山に向かった。
駐車場までスタッドレスの必要もなく、
登山口でも残雪も見えず、
軽アイゼンを履くこともなく
今日は、めりはりない山歩き・・・と
思いかけた時、雪道がはじまった。
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おまけに・・・
カモシカの足あと発見。
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H 「合ちゃうかもぉ。」
Mさん 「まさか~。」
大声で話していた直後、
写真右手山側で、大きな動物が素早く動く気配。
私は 黒い大きな横腹 を、
同行のMさんは ふさふさの毛 を確認するほど
間近に接近。
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イッキに盛り上がりつつ、いよいよ急勾配。
表参道コース、杉木立の中を順調に歩くMさん。
でも、この後だんだん雪が深く柔らかくなって・・・
固めのあたりを選んでも、ずぽずぽ足が沈む。
重い革靴がうらめしい。
なかなか前に進まない。
足を抜こうともがく度、体力を消耗する。
事前に見た何人かのブログでは
踏みしめられた残雪は、スノーシュー不要
アイゼンで充分と書かれていたのに・・・
疲れて力が入らない膝とこみあげる不安感。
標識も途中からない。
頼りの「足あと」も少なく、
ついてから、日がたっているように見える。
(実はこのあたりでコースをはずれていた。)
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大幅な予定所要時間とのずれ。。。
Mさんの時間の都合と私自身の体力の消耗。
結局、六合目を少し行って、
引き返すことに相談がまとまった。
いったんは時間節約の為通り過ぎた五合目小屋に戻った時
一時は痛いほど射していた日差しが入らなくなって
下から煙のように速い勢いで霧が上ってきた。
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急いで遅めの昼食を摂るうちにも
窓の外がまっしろに霧に包まれた。
Mさんに脱いでいたジャケットの着用をすすめ、
私自身もセーターを着て、靴紐をしめ直す。
案の定、小屋を出ると
入った時よりずいぶん温度が下がっていた。
Mさん 「ボコボコ雪にはまった跡で、帰り道を見失わないね。」
H 「しっかり、つけといて良かったね。」
足元も見えないほどの濃霧にはならなかったことに、安心してジョーク。
それでも、途中くぼみを勘違いして路からはずれた斜面にはまり
2人とも、四つんばいでじたばたしてやっと脱け出せた時は
かなり、怖かった。
同じ道を二合目まで戻った時、標識を見落として
予定の路から迷っていたことに気がついた。
安全で冬道コースとして人気のある表参道コースからハズレ
ガイドマップにない路を通って、
それでも何とか北参道コースに出ていた。
帰路も、本来の表参道コースに戻らず
困難だった同じ道を選んでいた。
強硬に、今回の山歩きに雪の綿向山を選び、
Mさんを誘って危険な目にあわせてしまった。
懲りて、恨まれると思いきや、
安全と思しきトコまで降りて来た時、
彼女は、こう言った。
「景色が単調だったから、樹氷が期待できない
雪のない季節は、(来なくて)いいわ。」
全然、こりてない・・・。
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類友というのは、こういうのを言うのだろう
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途中、軽アイゼンがはずれたのも気付かないほど
彼女も、必死で降りてきたのに。
こんな彼女と一緒に
樹氷を見て、
頂上で記念撮影をし、
幸運のブナの木を見て
尻セードの下山とかもしたい。
冬の綿向山を満喫する為に、来年またトライしようと思う。
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おまけ。
(私が見たい綿向き山の樹氷。)
『曇り後晴れ - かおりと山のあなたの空とおく』
http://blog.goo.ne.jp/kamiyu-6581/e/de24b93b6f492fc9cddeb30c60fa420b
かおりさんから、
お許しを得てお借りした写真↓
ハラハラしながら読んでいましたよ。
でも足元が見える霧で良かったですね。
霧と吹雪は方向がわからなくなって、恐怖だよね。何て事のない場所で、パニックになった事があります。
でも、2人とも、何か良いです・・・。
幸運のブナの木が、きっと待ってる*♪*そう思う*♪*
どうしたかなぁ、雨降ってるよねぇ、行ったのかなぁ・・・とその日Kさんと話してました。
まさかまさかの展開でしたね。
綺麗な樹氷の写真・・・来年は、Hermitさん撮影のものをぜひ観たいです!
なにはともあれ、お帰りなさい!!
ただいま~♪
この日、駐車場に戻って、雨が降ってきました。
わたくし、ぎりぎり雨女回避です。
Kさんが、「雨女は、ひとりか。」と・・・。
^皿^いひ。
>霧と吹雪は方向がわからなくなって、恐怖だよね。何て事のない場所で、パニック・・・
そう。小学生の頃林間学校で教師引率の
カヌーで一クラス迷子になったこととか、
ツアーで行った未明の山で吹雪にあい
ガイドさんが戻ってきてくれたこととか
思いだして・・・今回は誰もいないし
どうしようかと。。。
今年の経験は、来年活きるとおもいますっ!
>幸運のブナの木が、きっと待ってる*♪*
はいっ♪そーですよね♪
よくぞご無事で
引き返す決断が素晴らしかったのだと思います
そしてリベンジの決意もまた素敵
私は最初にいきなり白馬にチャレンジして
頂上近いって時に
一歩も歩けないぐらいに足の付け根がいたくなって
もう置いていって…と言わないといけない経験が
それでも次の年、けろりとリベンジしました
山登りはやっぱりやめられない?!
凄いわ~!
最後の美しい雪山景色 綺麗=厳しいなのね。
怖い思いや辛い思いをしながらもリベンジに燃える
山の魅力は登った人でなきゃ解らないのだろうな~
なかなか実践に踏み切れそうにない軟弱者です^^;
同行のMさんの帰宅時間に制限もあり
明らかに千鳥足になっている私も
無理が出来ないのが歴然としていたのが
後になって思うと、帰ってラッキーでした。
洛中さんもケロリのヒトでしたか(^m^)
山行きも、いつかご一緒しませう。
でも、私のあまりの亀さんぶりに後悔するだろうなぁ (T T)
整備のゆき届いたりっぱなハイキングコースなんですが・・・
コースをちゃんとフォローしてさえいればね(^^;)
ちょっとしたことで、山は怖いという経験でした。
高地にハイキングとか、持久走とか・・・
苦痛にしか思わなかった私が、なぜ今ごろ
こんなことしてるのかなぁ。。。
Ryokoさんも、いつはまるかわかりませんよぉ~♪
もしかして、途中かるく遭難してたんですかー? こ1時間の山でも、いまだ道を覚えてないのに、私にはこんなコースはムリです。
しかも、黒い影は??熊ですか?
次の挑戦・・・気をつけてです^^
ほとんど遭難しかけていたかも。
今にして思えば。
黒い影は足あとの主、カモシカさんでした。
大きくて周りの空気が変わる感じ。
普通の鹿とはエライ違い!!
緊張感と過ぎた後の興奮!いい経験でした。