きのう(休館日)、図書館の返却口に落とした本5冊のうち面白かったもの。
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『ハーン、モース、グリフィスの日本』
R・A・ローゼンストーン 平凡社
タイトルに列挙されたグリフィス、モース、ハーン(小泉八雲)のうち、
私が聞き覚えがあったのは、ハーンだけ。それでも、全体に面白く読んだ。
彼らは、極東の文明の遅れた国に何を残そうとしたのか?
当時の日本・日本人は西洋から来たかれらにどう見えたのか?
彼ら自身は何を感じ、何を得たのか?
三人の伝記、という事なのだけれど資料の少なさを補う為か著者自身の主観や
個性がどんどん表に出てくるので、それが邪魔に感じることもあった。が、
著者自身が「外国人」であることで三人にたいする共感や批判を通して、
現在の日本人に対しての彼の持つ定義が見え隠れするのも面白かった。
『ハーン、モース、グリフィス(&R・A・ローゼンストーン)の日本』。
野蛮だと思っていた日本人が、礼儀正しく勤勉で平和的なのに驚いたり
ものめずらしさから集まってくる子どもに閉口したり、母国にいるより
厚遇されVIP扱いされることを面白がったり。
西洋文化を移入することがいいことなのだろうか?と疑問を持つ。
現在でも、発展途上国でボランティア活動をする日本人が口にすることに
近似する思い・経験の数々の記述。
「現代」の片隅にいる私は、私の知らない過去の日本・日本人に郷愁を感じた。
『The complete works of Raymond Carver (8)
必要になったら電話をかけて 』
レイモンド・カヴァー(著 村上 春樹(訳
村上春樹が長い年月携わったレイモンド・カヴァーの翻訳の最終巻。
若くして著者がすでに亡くなっているので、本人のインタビューの他
追悼文も幾つか添えられていて、バランス的に作品は少なく感じた。
タイトルに現れているように、一般的な言葉で深いものを表現する
作家のように思う。
作家自身の生涯も、いつか映画になるんじゃないだろうか。
早い結婚、貧困、アルコール中毒、離婚、生涯のパートナーになる人との出会い
そして成功・・・。
アルコール中毒の人も小声でしゃべる人も苦手な私は消化不良を感じながら
読んだ。くわえて、現代的なものより古典的なもののほうが好きな私には、
すぐに入り込める世界ではなかったけれど、それでも魅かれる空気が流れている。
出世作となった『大聖堂』等、他の作品も読んでみたい。
この巻のなかでは、やや野暮ったさのある『薪割り』が印象に残った。
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