『街の上で』 1914-18年 マルク シャガール トレチャコフ美術館所蔵
Nさんに誘っていただいて出かけたシャガール展、
いい機会だけにぜひ観たかったのですが、
誘っていただかなければ、見逃していたかも。
実は、誤解を怖れず言うならば、
どうもシャガールの絵には、入り込めないのです。
数年前、故郷の村の建物の絵を観てから色の美しさや
全体に「巧さ」に気がついて、
やはり年月を越えて、世に残る画家は偉大だー。
と、思って以来 毛嫌いはなくなって、
生誕125周年の巡回展とあらば興味はありました。
『結婚式』 1918年 マルク シャガール トレチャコフ美術館所蔵
結局のところ、チラシに使われている『街の上で』や
『散歩』1917-18年 ロシア美術館蔵 など、空を飛ぶ代表作
などなど、沢山観ても心に入ってくるのは上の『結婚式』とか
『ヴィテブスクの冬の夜』とか、色の少ない暗めの作品ばかり。。。
ブライトな色も中間色も、線も構図も・・・何もかも
すごく観るほどに知るほどにすごいとは思うんだけど。。。
多分、画家の体温みたいなものが伝わってこないからか、
私は、哀しいかなシャガール理解の開発途上だとおもいます。
この人の人生は、とてもドラマチックなはずなのに
ゴッホやゴーギャンのように生臭い人間臭さ・苦悩が
絵にあらわれていないようなのは、なぜなんでしょ?
それでも尚、愛を描き続けたシャガールだからこそ、
感銘を受けるべきなのでしょうか。。。
わたしって、わたしって・・・ひねくれ者
でも、
展覧会は国立ユダヤ劇場の壁画などなど、見ごたえがあり心底堪能。
お出掛け自体も、とても楽しい一日で、Nさんに感謝、です。