3年ぶりの、リンカーン・ライム・シリーズの15作目、ロックスミス(解錠師)と名乗る、どこにでも侵入してしまう犯行を中心にして、いくつかの事件が最後には一つとなるのでジェフリー・ディーヴァーのこのシリーズは最後まで気が抜けない。
そこがいいのかもしれないけれど、最後の最後にやっと納得できる。今回の犯人はちょっと小型のような気がしないでもないし、複線の真実という”ウェルム”の最後はちょっと単純だったか。しかし、復讐という名の”ウィンディクタ”が出てくるところなど、今のアメリカを書いているのだと感じて恐ろしい。
何のことか、本を読まないとわからないあろうけれど、2年に一度ぐらいは驚かせて欲しい。