2013年に出た「TRILOGY」の続編として出たアルバム。1が出たときに記事にして「ピアノの神様」としたぐらいだから、今度の2も良いだろうな。
前作の3枚組から2枚組にして、ゲストも入らない純粋ピアノ・トリオ。
1曲目の“ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン”がとても良い。全体的にとおして、スタンダードでその凄さが認識できる。
年末に近づいて、来週はクリスマス、ということは今年の10枚を選ぶことになるわけで、これは記事にしておかないとということですばらしいのは判り切っているけれどあえて記事にしました。
いや実はこの作品で10枚が悩ましくなってしまった。
聴いたアルバムを6の基準で点数をつけている。(最近はこれはいいと思う作品だけ。)60点満点で毎年53点ぐらいが分かれ目になって、今年はきっちり53点で10枚のこっていたのが、この作品で53点で切れなくなってしまいました。
このアルバム、録音も2010年のものもあるし、良いものを選んだ、ある意味ずるい作品ではあるけれど、6つの基準でみていってもどの基準もきっちり高い。
ジャズなんて主観的にきくわけだけれど、これは客観的に聞いても凄い演奏を集めたと思う。
だから客観的に今年はこれを選ばなければいけない。客観的に選ぶけれど、主観から見てもとても素晴らしいアルバムになっている。対語が通用するアルバム、よっぽどの偏狭がなければ選ばれる幅広さがあるということだろう。
たとえばこんな言い回しも当てはまるように思う。
冷静に聞いても、情熱的にきいてもどちらも素晴らしい。
TRILOGY 2 / CHICK COREA
チック・コリア(p)
クリスチャン・マクブライド(b)
ブライアン・ブレイド(ds)
Disc 001
1ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン
2500マイルズ・ハイ
3クレプスキュール・ウィズ・ネリー
4ワーク
5ラ・フィエスタ
6バット・ビューティフル
Disc 002
1アイダーダウン
2オール・ブルース
3パスタイム・パラダイス
4ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス
5セレニティ
6ロータス・ブロッサム
非常に優れた演奏が並んでいますが,例えばMonkの2曲やStevie Wonderの"Pastime Paradise"等は私にはピンと来ずでした。まぁ,これだけの明示が揃っていればいい演奏になることは想定できますが,更なる驚きを求めてしまうのがリスナーの我がままってやつですね。
ということで,当方記事をリンクさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2019/01/trilogy-2-3a1c.html
確かに1を聴いたときほど驚きませんでしたが、やはり凄い。私1曲目で凄いと思いました。