中古屋さんでアルバムを見ているとたまに、何だこれはというのにであいます。
Charlie Hadenのコラボには興味があるので気にしているのですがこれは知りませんでした。
Ginger bekerという人をご存知でしょうか、あったり前だという方と、JAZZ関係では全くという方がいると思います。
この人はドラマーで、私がティーンのころにエリック・クラプトンとジャック・ブルースで伝説的なバンド“クリーム”を作った人です。1966年からわずか2年の間です。このグループの“ホワイト・ルーム”って当時のロック小僧の必須でした。
そのオヤジがなぜかヘイデンとBill Frisellとのトリオ演奏です。ゲストとしてバンジョーとJerry Hahnのギターです。なんか想像が付いて、速買いです。
もちろんJAZZ好きだった私は、クリームをそんなに聴いたわけでは逢いませんが、でも聴いています。(なんせ女の子はそっちが好きでした。)
そして、このアルバムそのドラムラインが、迫力は減っていますが、タイミングの妙をしっかり楽しめるアルバムです。
実にここまでタイミングをずらしながら、存在感を表現する人はジャズ中でも珍しい、だからそれを聴いているだけで楽しいアルバムです。
ただginger bakerがドラム叩くアルバムならたいしたことはないと思いますが、そこにDUOを選ぶヘイデンがかんでくるとこれが違う、興味の尽きないアルバムになってくるのです。そしてFrisellを入れて面白いアルバムになっています。
でもまずはginger baker で、この録音当時57歳ジャズの人とはいえませんし、ドラミングもジャズとは違っていますが、それは全く関係なく、ドドドン、ドドドンと叩かれるとこれが気持ちよい。面白いアルバムであります。
本当にここまでタイミングを遅らせて曲にあってるのですから素晴らしい。JAZZアルバムということを考えずに面白いアルバムです。(言いすぎです、もちろん気持ちよくフィットしているナンバーがほとんどです。)
ジャケもずいぶん変わっていて、鉄兜みたいなヘルメットのbekar、変といえば変ですが、バイク用なのかも知れません。
2曲目ジャズとは違うドラムス・サウンドがでもたのしい。
3曲目はモンクの“Bemsha Swing”でフリゼールの個性がモンクにあってそれにリズムもあってこれもおもしろい。
6曲目はヘイデンのスパニシュ系のアコギター、メセニーと「Beyond The Missouri Sky」でも演奏している曲でフリーゼルが弾くとこのような乾き方がするのだと思う、それも素敵な演奏です。
8曲目、カントリーなフリーゼルの、すべてフリぜールの表現曲になっています。
9曲目ロックかと思う始まりですが、ヘイデン4ビートでカッコイイ対応です。
10曲目が凄い、リズムが、メロディとハーモニーに完全に対峙して、おおこれライフタイムみたいに思います。
11曲目はカントリー調の曲でゆったりとして、このアルバムの調子を整えるようにバンジョーが再び入って終わります。
ドラマーがリーダーでどう主体を取るか思うと、このアルバム実に面白い、ドラムスがメロディを語るし、リズムがすべてを決めるしで、たいしたものです。
FALLING OFF THE ROOF / Ginger Baker
Bill Frisell guitar
Charlie Haden Bass
Ginger Baker Drums
Jerry Hahn Guitar Electric
Bela Fleck Banjo
1 Falling off the Roof
2 Amarillo, Barbados
3 Bemshaw Swing
4 Sunday at the Hillcrest
5 Privave
6 Our Spanish Love Song
7 C.B.C. Mimps
8 Skeleton
9 Vino Vecchio
10 Day the Sun Came Out
11 Taney County
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