E.S.T.のトリヴュート・アルバムでピアノを弾いていたトックホルム出身のピアニスト、ヨエル・リュサリデスが良いので調べたら、1枚以前に買ったことがあった。2017年のアルバムだけど今、手元にないから売ったのだろう。
今回は再びもう一枚を選ぶことにした。最新作はACTからギリシャの弦楽器「ブズーキ」と共演したのあって、良い雰囲気なんだけれど、もう少し前の2019年録音のこちらのアルバムを選んだ。
このピアニストの今のところの特徴を表した作品だと思う。
両手のタッチが正確でこの人相当にクラシックで鍛えた人だと思う。
2曲目はクラシックのイントロと思わせる入りで、この方向がメインだと思うけど、スヴェイソンのトリヴュートアルバムでは良いフレージングをするので、ここら辺が成長の表れだろう。
3曲目も均衡がとれた演奏が枠を外れないけれど、流れの中に激しさを盛り込んでいると思う。
4曲目も音の並べ方がとても上品で、低音と中音その上のまとまりが美しいイントロではじまる、その雰囲気をベースのラインがバックアップするのでとても落ち着いている。
6曲目、控えめなドラムスも聞こえて、バランスが取れているものも。もう少し弾いてもと思うのは方向がちがうのだろう。フレーズはかなり突っ込んできているので、この人のタッチなのだろう。柔らかくて実は激しいというところまで行くと良いと思う。
7曲目” Fado”ポルトガルの民承音楽だけれど、雰囲気の一部は着実にある。
8曲目、これも同じ雰囲気の曲になつので、このアルバム意図してこの感じなのだろう。
9曲目も牧歌的な曲調でベースにカントリー入ったソロ。
最期がこのアルバム・タイトルとなる曲だけれど、”A Betetr Place”という題にぴったりな心落ち着く、懐かしい場所のような感じ、ベター・プレイスって懐かしいばよなんだ。
そのタイトル曲があったのではっておきます。
A Better Place / Joel Lyssarides
Joel Lyssarides (p)
Niklas Fernqvist (b)
Rasmus Svensson Blixt (ds)
2019年6月25,26日 録音
1 Vilse
2 Circling
3 Walking Tune
4 Still
5 Eon
6 Wu Tau-Tzu
7 Fado
8 Denial
9 Meditation
10 Free at Last
11 A Betetr Place
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