JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

しないけどアフターヌーン・ティー A jazz story / Cuareim Quartet

2024-03-08 19:49:08 | 聞いてますCDいいと思う


チェロを演るから弦楽のアルバムはきになる。ネットでみてたら、弦楽四重奏でジャズというのがあったので買ってみた。
どうやらクラシックの弦楽四重奏団がジャズの即興にチャレンジということもたいだけれど、どの奏者も相当の腕みたい、

• ロドリゴ・バウザ、ベルリン放送管弦楽団のヴァイオリニスト、作曲家、即興演奏家。
• フェデリコ・ネイサン、アムステルダムのメトロポール管弦楽団の第一ヴァイオリン、バークリー・スクールのジャズ教授。
• オリヴィエ・サモイヤン、ジャズ・ヴィオラ奏者、ボストン・バークリー卒業生。
• ギヨーム・ラティル、現代フランスの音楽シーンで活躍するチェロ奏者、作曲家、即興演奏家。

たぶんジャズを目的には買わないだろうけれど、ここは弦楽ということであえて買いました。
ほぼ全曲彼ら四人のオリジナルを即興を入れて演奏している。普通弦楽四重奏でジャズとうとよくある曲となりそうだがそこを違える。そうすると実験的なジャズ即興にするのかというと、これがとてもオーソドックス。
ほとんどすべての曲はメンバーのオリジナルになるが、こえが心地良いストリング、ミゼット・ジャズに近い演奏になっている。なんかグラッペリ追想みたいな感じもある。
3曲目はパーカーの曲。
4曲目5曲目は、第一バイオリンの曲だけど、感じとしてはクラシックの人が、ジャズの即興を意識して、曲を作り、そこに演奏を入れたという感じ。
クラシックの人だから、4人のアドリブの凄さは発生させないけれど、クラシックの緻密なきかくみたいなものがあるようにかんじる。
ということで興奮が訪れるかというとそうでもないけれど、逆に緻密なカルテット・アンサンブルがジャズと違ってある。
ジャズとしてきくのではなく、弦楽四重奏団がとても面白い演奏をしてくれているという感じ。
テクニックは申し分ないから、こんなのがアフターヌーンのお茶の場所で流れていたら、これオリジナルだから、かなりレベルの高い時間になるような気がする。

A jazz story / Cuareim Quartet

Rodrigo Bauzá (vln)
Federico Nathan (vln)
Olivier Samouillan (vln)
Guillaume Latil (cello)
2023年作品

1 Swing 21
2 Love Is Not a Broadway Song
3 Koko
4 Rezo a mi modo
5 Modal Prayer
6 Please No Licks
7 Viola Blues
8 Minor Bop
9 Redemp0on Ballad
10 Samba Latente
11 Valse à Nini
12 Echoes of New Orleans
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白鳥の研究 4 実技編

2024-03-06 20:51:52 | チェロ無難


実際の曲に対してどのように対応していくかについての研究。
まずこの曲に対しての構想を決めて、それの表現を演奏構想として考えよう。
この曲のイメージはこのようなもの。

優雅なふるまいの白鳥、その動きの中に強い意志と優しさがあり、それを表す。白鳥は時とともに去るが、白鳥の優しさの余韻が残る。そんな白鳥への感謝の思いを表現する。
というと一般的なイメージだけど、宮田大チャンは、個人的な思いを込めていきたいと言っていた。

ということ実際には楽譜上での注意事項から決めていかなければいけない。ここで手にはいる”白鳥”の演奏について調べていく。

”白鳥”についての演奏解説の楽譜を並べてみる。なっているスズキ、指導者黒川氏、チェリストの新倉氏の監修楽譜を並べてみる。

  

色を付けたところは、スラ―とか弓使いとかの表現が違っている。並べると結構違うと思ったけれど、要は曲表現であまり問題ではない。
構想が決まっているので、それに合わせての各小節の作り方になっていくのだろう。
この曲の勝負はビブラートとよく言われるが、そこのところは、実は一番弱い。(じゃ何で選んだということになるが)
そこを挑戦しつつ、各小節を読み込んでいく。
読んでいて大切なのは休符の扱い。休符がないところとあるところには作者の意思があるわけで、ここをちゃんと表現したい。

ということでここからは大変難しく(技術的に)なるけれど、練習の重要部分を纏めておこう。

1 フレージング 音を明確に表現するよう意識しよう。例えばヴィブラートをシャープに表してい      
  くような、もちろん正確な音程。
2 アーティキュレーション 曲のまとまりを作るために曲の流れの強弱をきちんと作ること。
3 アクセント 曲の中のポイントを決めてそこを表現すること。
4 イントネーション 微妙な音の表現を確認すること。 ビブラートの音の出し方とか。
5 グルーヴ 曲を歌うことが大切、これがなければ聞いている人は楽譜の並びを聴くことになる。

って並べてみたらかなり重要。後3か月、このことを考えなたら頑張りましょう。

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UK頑張る 2 River of Light / Ancient Infinity Orchestra

2024-03-04 15:44:32 | 聞いてますCDいいと思う


UKのジャズ・レーベルが頑張っているように感じる。知らないところから出た知らない人のアルバムをきくけど結構いい。ショップで見たらGondwana Recordsというとこらから出ているアルバムが面白そう。ベーシスト、Ozzy Moyseyが中心となって、14人のメンバーからなるジャズ・アンサンブル、Ancient Infinity Orchestraが、昔のスピリチャルな部分をオーケストレーションした。
こちらもロンドン・ブリュウーと同じでメンバーは誰もしらない。
ドラムス、2人のベーシスト、キーボード、ハープ、ヴァイオリン、チェロ、2人のテナー、アルト、オーボエ、フルート、パーカッションを含む交代制ラインナップの主要メンバー。メンバー表はしらべたけれど、何もわからない。



全10曲、ほとんどすべてはリーダーのOzzy Moyseyの曲になる。
試聴したら、ピアノの音とかホーンのハーモニーがなつかしくて、買っても良いかと判断、買ったアルバム。
どこら辺に似ているかと考える地、ファラオ、とかアリス・コルトレーンが近いかも。
それでファラオの当時のアルバムを引っ張り出して聞いてみる。



1969年の録音だから55年前、ビっチェスよりまえだから、こちらも当時を直に知っている人はいないだろう。そこらへんがロンドン・ブリューと似たところ。
こちらのアルバムもあるエッセンスはとらえているけれど、そのスピリチュアルなところが、明るい。当時のカオス感は別のものに変わったのだあろう。今のポップスが出来上がる過程を過ごした後のスピリチュアル。
こちらもその違いを感じながら、聴くと良い。
最期はファラオにささげられた曲、決してなつかしんでいるだけでなくよく研究されている。
1時間ちょっとの音があったので試しに聞いてみて下さい。



River of Light / Ancient Infinity Orchestra

Ozzy Moysey:Double Bass
Conducting Guzheng
g Clarinet Kaval
Baritone saxophone  Khemi Shabazz:
Oboe Joel Stedman:
Flute  Bass Clarinet
Congas Jake Rider:
Alto Saxophone, Percussion   Matt Cliffe:
Tenor Saxophone  Alto Flute
Cowbell  Will Howard:
Tenor Saxophone Evan Rhodri Davies:
Violin  Mandolin Megan Jowett:
Viola Michael Bardon:
Cello Double Bass Georgie Buchanan:
Harp Vocals Hugh Vincent:
Piano Elliot Roffe:
Double Bass John Arnesen:
Drums Toma Sapir: 
Percussion Ella Russell:
Tambourine Isobel Jones: Ranstick
Bells Phil Smith:
rec 10th-12th of August 2022.

1.Greeting
2.Rejoicing
3.Niyama
4.Michael & Zelah
5.Equanimity
6.Spring Break on Trappist-1
7.Arc of the Sun
8.Love Song
9.River of Light
10.Pharoah Sings

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破れ星、燃えた 倉本聰 著

2024-03-02 16:30:31 | 


TVドラマ「北の国から」の作者としてが、一番有名か、倉本聰のデヴューごろからの自伝。ニッポン放送からスタートし、映画、TVドラマのシナリオを数多く執筆、現在も存命で、先日TVコマーシャルで拝顔した。
こちらで一番記憶にのこっているのは「拝啓おふくろ様」1967年放映だから相当古いから知らない人も出てきているのではないだろうか。ショーケンこと萩原健一が山形から出てきた見習い板前として、田舎の母への朴訥な手紙文のナレーションが面白かった。

ドラマの説明がこの本にあるおでちょっと抜き書きす。
 下町深川の板前のはなしである。しかもまだ下っ端。板長に梅宮辰を配し、先輩ンお板前に小松政男、料亭の若女将に丘みつ子、サラのその上の大女将に北林谷栄、恐ろしい鳶の小頭に室田日出夫、さらにその下に川谷拓三、長髪だった髪をばっさりきらせ、山形から出てきたての修行中の板前の役をショーケンに充てて書き下ろしたら、この目論見がぴったりはまった。

倉本聰のシナリオがその後出版され、全部で16作品ぐらいか、持っていた。(どうやら、本を整理した時に残らなかったみたい。)
NHKのドラマ、「勝海舟」で雑誌のインタビューの見出しでもめ、北海道に失踪し、無頼な生活をおくったことや、富良野塾の創設のこと、それに興味深いのは、高倉健や石原裕次郎、勝新太郎などの一流の役者たちとの思いでが語られる。ちょっと滑ってしまう気質があるのか、商売敵山田太一なんて表現もある。この二人、当時のベスト・シナリオ・ライターだった。
2008年ドラマ「風のガーデン」での死の迫った緒形拳と逆に役で死にゆく中井貴一の演技、打ち上げのすぐ後のに亡くなる緒形の去就などこの本でしかわからない。
終章まえ、最後に大原麗子のことが書いてある。病気の併発で精神に異常をきたし、それまでの友人たちを失って孤独死をした残酷な花の末路をみた著者が最後に語っていることが彼の書く力であり、本望なのであろう。ちょっと長いけれど、そのところを。

 世間は勝者にやさしいが敗者には冷たい。見向きもしない。そしてかっては花に群がり、浮かれ騒いでいた大衆というものは、花が萎れると途端に去っていく。
 そういう人々を余りに多数僕は見てきた。病の為につまずいた者、ふとした不祥事でしくじった者。落とし穴に落とされて消えていった者。花が散ったのにまだ咲いていると自分を見失って自沈して行った者。
 そういう者たちの哀しいドラマを、いつか書きたいと僕は思った。

そして終章では、彼の作品に一番多く出たと思われる八千草薫の最期、「北の国から」の黒板五郎、田中邦衛の死のことが語られる。

ちょっとお年を召した方には面白いと思う。知らなっかったあの人たちの死にまつわる事を知り、こちらは、なんだか多くの人たちがその場所にいるのだと、ちょっと安心した。

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