園長です。
最近、給食のメニューに載っていない食べ物が給食に出ています。それは、保育園の子ども達が作った「沢庵」です。22年度の食育の一環として行なった野菜作りの集大成がこの沢庵作りでした。1年を通して、園の畑で野菜作りをしてきましたが、今年は「祖父母」による野菜作りソムリエの指導により、より効果的に野菜を作ることが出来ました。特に「スナップえんどう」や「ミニトマト」「ジャガイモ」「大根」は大収穫でした。例年だと給食の時間で使い切るくらいしか収穫できませんでしたが、今年は「保存食」もやってみようということで「沢庵」を作ることになったのです。沢庵作りはこのブログでも書きましたが、おばあさん方の知恵袋がたくさんあることを披露してくれました。たったひと樽だけでしたが、愛情と知恵、教えがたくさん詰まった沢庵が出来上がりました。私も2度ほど味見をしましたが、本当に売っているものと遜色がないくらいの出来でした。十分乾燥させた分、しっかりとした噛み応えになっていますが、化学調味料が一切入っていないので案心して食べることができます。たまたま、お客さんが来たので「味見」をしてもらったところ、「大量生産して売りましょう。これは絶対売れます。」といわれました。今のところ売る計画はありませんが、自分達で畑を耕し、種をまき、野菜を育て、そして収穫し、食べる。という人間の基本的なことを子ども達に経験してもらうことに主眼を置きたいと思っています。日本の食糧自給率は40%しかありません。これからは、海外からの輸入物が幅を利かせてくると思いますが、日本人には日本で取れた食べ物が一番体にあっていると思います。日本の人口も少なくなり、経済も産業も縮小したとき、人間の一番大切な食料を自分で調達しなければならない時代が必ず来ると思います。人間の体はすべて食べ物から出来ています。もっと私達は農業に目覚めるべきだと思っています。私も実は農家の息子に育ったのですが、農業は出来ません。でも、小さいときに見たり聞いたり、手伝いしたことが、少しだけ経験になっています。野菜つくりといってもとても奥が深く、一朝一夕では農家になれません。子ども達にはこの経験を大切にして、自分の体を作る食べ物にもっと興味と関心を持ってもらいたいと思います。来年は大豆を栽培して農産物の加工もしてみたいと思います。豆といえば「納豆」「豆腐」「きなこ」などになりますが、「納豆」は興味がありますね。作りたての納豆を熱々のご飯の上に乗せ、卵の黄身だけをまぜて、醤油をかける、「卵納豆」・・想像しただけでもよだれが出そうです。来年は是非挑戦したいものだと思います。