園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

伊豆下田 3

2011-01-28 21:39:35 | 日記

園長です。

 毎日寒い日が続いています。伊豆下田とはえらい気温の差です。先週のことが嘘のように感じる八戸の寒さです。

 さて、最終日は午後2時06分発のスーパービュー踊り子号に乗るため、大急ぎの下田観光でした。まずはホテルから歩いて10分ほどのところにある「玉泉寺」に行きました。ここは黒船のペリー総督が「日米修好通商条約」を徳川幕府と結んだ地であり、日本が270年続いた鎖国から開国に舵を切った日本にとって重要な歴史の場所です。この玉泉寺は米国の総領事館が初めておかれた場所でもあります。また、幕末の志士「吉田松陰」が小舟で黒船に密航を企てた場所でもあります。アメリカ人が日本人の好奇心の旺盛さ、行動力を再確認した行動でもありましたが、松陰の行動を拒否したため、吉田松陰は幕府にとらわれ幽囚の身となったのです。そして江戸小伝馬町での安政の大獄においてたった30年の生涯をとじたのでした。また、この玉泉寺は「牛乳」の発祥の地でもあり、境内の一角にある「ハリス記念館」では牛乳も売っていました。その後、ホテルの車で伊豆急下田駅まで送ってもらい、下田の市内を散策しました。下田市の街は比較的こじんまりとしていて、半日もあれば市内を歩いて見て回れる街並みです。「なまこ壁」や「黒船記念館」「ペリーロード」など探検、散策しながら、下田の街を堪能しました。また「日米和親条約」が結ばれた「了仙寺」にも行きました。ここの庭には見事なミカンが数種類なっていて「ニューサマーオレンジ」という名で売られていました。八戸では見ることにない真冬のかんきつ類です。常緑樹特有の濃い緑の中に黄色いミカンの実は、異国情緒を感じさせる光景です。きっと誰も見ていないところでは絶対もぎ取ることでしょう(私が)。了仙寺から海に向かって歩くと「ペリーロード」という古い街並みがあり、白と黒の独特の模様をした「なまこ壁」の建物が目に着きました。小さな川を挟んで両側に並んでいる古い町並みは散策しながら歩くにはもってこいの場所でした。また、この下田はお寺が多く、それぞれが由緒があり、見ごたえがありました。勝海舟と土佐藩主山内容堂公が会見した寺とか、「お吉」の墓がある寺とか私でも覚えがある人物がたくさん登場する場所でもありました。歴史の勉強を十分した後は、いよいよ昼食です。目当てにしていた食堂は見つからなかったので、近くのおばさんに磯料理のおいしい店を紹介してもらったのが「ろくさん」食堂。妻が食べたいと言っていた「イセエビ」を清水の舞台から飛び降りる覚悟で注文し、ちょっと贅沢な「おひるごはん」をいただきました。昼なのにビールを飲み、伊勢海老、とこぶし、しったか、金目の刺身などを食べました。私なんか、ビールだけでは足りなく、地酒「下田美人」まで飲んでしまいました。おかげで帰りはぐっすり夢の中。

 とにかくこの「大人の休日倶楽部」一説には「老人の休日倶楽部」という声もありますが、この期間は、盆と正月に匹敵するくらいの民族の大移動があります。不景気な日本と言われますが、老人の行動力はすごい。今、一番お金を持っているのが60~70歳の人たちだと言われています。もっともっとこの人たちがお金を使う仕掛けを作ったほうがいいのではないでしょうか。でも、この期間を過ぎたら・・・ちょっと心配な園長でした。

コメント
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