園長です。
50歳以上が会員になれるJR東日本の「大人の休日倶楽部」。年に2回、3日間12,000円で東日本、及び北海道の一部を乗り放題という特別企画がありました。私達夫婦も残念ながら50歳以上の部類に入ってしまいました。今回は初めての挑戦ということで、夫婦で伊豆半島の最先端「石廊崎」まで行ってきました。土曜日の午後に出発し、その日は、東京上野で宿泊。上野駅は私の青春そのもです。学生時代は「特急はつかり」で八戸から上野まで約8時間30分。寝台特急では約9時間かかりました。その頃は東北地方の玄関口は東京駅ではなく「上野駅」でした。そのせいか、今でも上野界隈は少し歩けます。この日は妻と、吉田類の「居酒屋放浪記」に出てきた、アメ横の「大統領」に行くことにしました。ここは若かりし頃、先輩と時間調整に良く入った居酒屋で、安い、早いだけが取り柄の店でしたが、貧乏学生にはぴったりの店でした。その後保育園に勤務してからも1度行きましたが、雰囲気は当時と全く変わっていませんでした。その日は土曜日とあってひどく混んでいて、私たちの座る場所はありませんでした。仕方なく湯島方面へぶらぶら歩き、手ごろな居酒屋に入りました。妻は私とタイゴで飲みます。最初はビール。次に私は「ホッピー」。妻は「焼酎のロック」を頼みました。つまみは、定番「もつ煮込み」です。味噌味でとてもおいしかったです。二人でおなかいっぱい食べて6,000円くらいでした。東京は薄利多売でも十分やっていけるところなのだと感心しました。人口が多いというのは、それだけで活気にあふれ、なにかうきうきした感じになります。夜の大都会を満喫しホテルに帰り、浅い眠りに着いたのでした。
翌日は晴天で、上野駅からも作りかけの「東京スカイツリー」が見えました。東京タワーは昭和30年代の物語でしたが、東京スカイツリーは平成の大偉業となる物語になるのでしょうか。そんなことを思いながら、大都会の朝を東京駅に向かったのでした。
東京駅発9:00ちょうどの特急踊り子105号で伊豆下田まで約2時間43分。伊豆半島は意外と時間のかかる場所にありました。途中、熱海で伊豆急行に変わり、単線で一路下田へと向かいました。途中、湯河原辺りで、「寒桜」が5分咲きくらいに咲いていました。八戸では寒の真っ最中。桜などとんでもないところですが、ここ伊豆では「川津桜」を代表に、1月から2月に咲く桜が有名です。スイセンも甘い香りを放ち先誇っていました。伊豆半島は遠い昔、太平洋プレートが衝突して出来た半島だと言われ、火山活動の激しいところです。そのため地震が多く、物騒なところでもあります。関東大地震はここが原因だと言われています。しかし、温泉は半島全域に点在しており、温泉自慢の場所でもあります。その中心地、伊豆下田にいよいよ上陸です。歴史と観光に恵まれた下田を次回ご紹介したいと思います。