のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

千歳 4

2009-06-10 | 小説 忍路(おしょろ)
 これをといって与えられた封筒はまだ里依子の温かさが残っていた。  その中には何枚かの紙片が入っており、それはホテルの補助券であったり、コーヒー券であったりして、私の日程に合わせた枚数がそろえられていた。    昨夜だった。思い立ってそちらに行くと、随分無作法な電話をした。里依子は電話の向こうで驚いたようだったが、宿は決めていないと言った私の言葉に対する、それは里依子の思いやりに違いなかった。 . . . 本文を読む
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