おおよその構想をまとめて、浄光寺の御住職に電話を入れた。お昼過ぎだった。
具体的な展示の構想を練るために、本堂内の採寸をするためだ。
それなら5時半ごろにいらっしゃいということだった。
昼過ぎの明るいうちにと思っていたのだが、何かの法事があるらしい。
待ち時間に菓子箱を切ってキャンバスンのミニュチュアを何枚も作った。
本堂の模型も作りたい。
本堂の形は頭の中に残っているが、細部のつくりと寸法は現場をしっかり見るしかない。
イメージ通りに作品を展示できるかどうか、それを見ておかなければ制作が未意味になる。
妻に手伝いを頼んで、時間きっかりに寺に行くと、本堂に喪服の集団が座っていた。
私たちは門前で散会を待った。すると、庫裏から車が出てきて、私たちに気づいたのか、目前で止まった。窓が開いて御住職の顔が現れた。
用ができたので出かけるが、法会が終わったら本堂で用事を済ませていてほしいということだった。
そのうち、人が動き始めて、法事が終わった。すっかり日が暮れている。
最後の人が本堂を出ると、法衣を着たお内儀さんが戸を閉めはじめた。
そこに私たちが行くと、「どうぞ」と中に招き入れてくれた。
なんとなく時間の合間を縫うような感じで必要なところをスケッチし採寸を始めた。
ちょうど写真の正面。そこに全面を埋める壁画を展示する。
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