自信が持てないとき、私は自閉的な心の世界を体験しました。小学生の頃でしたが。
そんな時、絵は心の支えとなるのです。
線を引くことで、自信を失った心が自然に解放されていく。それは救いと言えるかもしれません。
今回は少し長くなりますが、心と線のかかわりを観ていこうと思います。
①自信がないということは、自分のすべてが否定から始まるのです。自分の中に確かなものは何もない。目標を持てず、人はみな生きいきと見え、自分は何もできないと思い込んでしまうのです。何もかも浮草のように震えている。その一方でそんな自分を許せない思いがより深く自分の心を傷つけていくのです。
いいのですそれで。許せなくても、その浮草を線で表すのです。↓
②長い時間かけて、点のような二本の線。ひけましたね。ほら、これはまぎれもなくあなたが引いたもの、自信がなくてかまわないヨ。自信がもてなくてもあなたが引いた線。少し心が動いてもう一本引けたよ。↓
③三本目の線はあなたにとって大きかった。自分から生まれた線。自分が呼吸するように、瞬くように、唾を呑込むように、線が自分とつながる意識がほんの少し生まれたみたい。自信があるとかないとか関係なく、呼吸するように手を動かしたらいいのかな。ほら、息をするように描いてごらん。↓
④息をするように。息をするように。それだけでいいんだ。もう少し描いてみる。なんとなくまとまりが出来た。そんな気がする。↓
⑤なんとなく流れに乗って、もう一つかたまりを描いてみる。↓
⑥自分の思ったことが線になる。なんとなくそんな感じがする。心もち線に力が入ってきたみたい。↓
⑦出来た絵を観ていると、自然に、ここにも描きたいと思える場所が見えてくる。そんな時は迷わず線を引く。線が点の様に小さいのは自信のないのが原因?
NO!それはあなたの個性。恥じてはダメ。胸を張る。人の目を気にしないで、あなたの感じを信じて!描きたいところに描けばいいんだよ。↓
⑧なんかへんだよ。こんなの恥ずかしい。だったらもう少し描いてごらん。↓
⑨ほら、少しずつまとまって来たよ。へんだと思う心をマイナスにとらえてはいけませんよ。それはあなたの感性なのですから。
浮草の様にふらふらしていると思っていたのは大間違い。あなたの中にはあなたの感性がしっかりと根を下ろしているのです。
自分の中にある嫌なこと。それを許してやれば、それがそのままあなたの感性にかわります。変わるのではなく、もともとそうだったのです。人は誰でも、唯一無二の感性をもって生まれてきた。自分を丸ごと許せば生まれたままの感性が見えてくる。私はそう思います。
ここはへんだ、ここがさみしいと思う心に従って、さらに線を入れていきます。↓
⑩随分まとまってきましたね。全体を見て、ここがさみしいと思うところにどんどん線を入れていきましょう。かなり感じをつかんできましたよ。↓
⑪さあ、この調子で隙間を埋めていきましょう。あなたの感性が満足するまで続けましょう。↓
あ、いいね
あ、そうそう
あ、そこもいいね
さあ、ここまで描いたら、不安はなくなってきたでしょ?
さあ、これで終わりではありません。あなたの感性が満足するまで描き続けるのです。
それは次回に。
でも、ここまでくれば、自信なんて、持つ必要はないと気付くのではないでしょうか。自信なんて持つ必要ないのです。自信があろうがなかろうが、あなたは生きています。
おなじことです。あなたは生きています。そして線を引くというのは生きているということとイコールでつながっているのです。
自信は、生きる=描く ということを線を通して理解することで生まれていきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます