私は多作傾向のある作家だと思います。
仕事の合間に描く、日曜画家だと考えていますが、描く作品の数は大小合わせて年間100枚近くになるでしょう。
それには理由があります。
私にとって絵画は目的ではなく、命が通り抜ける通路なのです。
あるいは登山家の目指す山と同じものです。
のぼり詰めた山を自分のものと思う登山家がいないように
私は描き上げた自分の作品の出来不出来にはあまり執着しないようにしているのです。
そうすることによって、私は絵画からも自由に自分を生かすことが出来るのではないかと考えています。
自分に期待するのではなく、
今ある自分とともにある。そんな絵を描きたいのです。
ながれるままに出来ることをする。それは生きる証ともいえましょう。
そしてそれはすべての人に与えられたチャンスだと思うのです。
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