(水車ならぬ水杵。水が杵をつくこの自然とのつながり方にほろり)
感情は、ものごとに対して、自ら下す評価のことだと前回申しました。
「よい」・「わるい」・「ふつう」・「わからない」
この4つの区分の中で、複合的に重なり合って感情は複雑に動いて行きます。自分のことでありながら、自分ではどうすることもできないと思えるほど、感情に押し流されてしまう日々も経験されるのではないでしょうか。
しかし、その仕組みを知れば、感情の波に翻弄されずに済むのではないか。そう思うのです。
朝目覚めた時、気持ちが乗らなかったら、自分の中に「よい」と思えるものを探してみる。それだけでも心は明るい方向に動き出す。「わるい」という評価が自分の中に現れたら、それを優しく包み込んでさりげなく、「よい」と評価できる考えを探してみる。
それだけでも心は随分変わってくるはずです。
さて、感情は自分自身が下す評価だといいましたが、「評価」という以上、そこには評価基準となるものが必要になってきますね。
何を基準にして、私たちは「よい」「わるい」を判断しているのでしょうか。自分を評価するということは、必ず、評価するための基準があることを意味しているのです。
それはいったい何なのでしょうか。
それを示したのが下の図です。
「のしてんてん系宇宙 第三部」で使用した図ですが、これは、宇宙から生まれた身体が心を成長させて行く過程を図式化したものです。
最下部に生まれたままの身体の状態を表し、上に向かって成長していく様を表現しましたが、その最下層には、身体的「快・不快」があります。いうまでもなく感情はこの「快・不快」が原型となっているのです。
図の右に感情を表し、その手前には感情が現れる具体的な状態を書きました。見ていただきたいのは、その感情が、経験を通して成長していく様子です。この例では、「食欲」から始まった感情の流れを単純化したもので、感情の区分である「ふつう」という評価はこの場合わざと抜いています。
この流れを観ると、評価の基準とは何かという答えはすぐわかりますね。
そうです。それは私たちの中に生まれてくる欲望なのです。
欲望は最初、生きるために必要な身体の欲求だけでした。この例では食欲ですね。そこではまだ精神的「快・不快」は現われておらず、身体の実感だけが感情であったわけです。快感か不快感か、その感じを受けて生命活動が始めるのです。
しかし人はそこから、知識を身に着けます。精神的「快・不快」が感情に変わると、評価基準である欲望はどんどん変わっていくのです。
「食べる」欲望をパンで満たした経験が、「パンがほしい」という欲望に変わる。
その欲望を満たした「よい」という経験が、今度は「パンが得られる金がほしい」というように、次々と欲望を膨らませていくのです。それぞれの欲望が基準となって、その「よしあし」の評価が感情となって現われてくる訳ですね。
この欲望は際限なく膨らみます。なぜなら感情は常に快感を求めるからです。もちろん人はどこかで折れ合いを付けます。挫折、諦め、達観、転換・・・人それぞれの方法でこの欲望の塔に見切りをつけるでしょう。
しかし大事なことは、どこでこの欲望の塔に登るのをやめるかではありません。どこでやめてもしあわせは同じだという事実に気付くことなのです。
感情は、欲望をどこまで膨らませても得る量は同じなのです。つまり「よい」か「わるい」かだということを忘れてはなりません。
欲望はただの基準であって、幸せそのものではないということを私たちは知る必要があるのです。
幸せは欲望にあるのではなく、まさにこの感情をつかさどる命の素晴らしさを知ることなのではないでしょうか。
のしてんてんさんは、本を出さないのですか?
誰か、出版社このブログに目をとめて欲しい。
のしてんてんさんの最終章がいっぱい
詰まったブログ。
たくさんの人の目に留まらないなんてもったいないです。
だんだんと暖かくなりましたね♪
春にはまた新しい何かが訪れてくる
そう思いたいこの頃です。
私も実はブログ始めました。
でも今はのしてんてんさんには内緒
まだまだ、未熟なものですので…(笑)
あと、だんだん目が悪くなってきたので、
テンプレート編集からフォントサイズの変更
入れてくれると助かります。
では、また
本ですね・・・・「のしてんてん系宇宙」という本をもう20年前に自費出版したのですけど、硬すぎたみたいで、読み通す人がほとんどいませんでした。
今までズット自分の思いを自己検証してきまして、この正月からもう少しわかりやすく書いてみようという考えが浮かんできましたので、続けています。
なるべく独りよがりにならないように気を付けながら書いているのですが、いくらかでも思いが伝わるでしょうか。
分からない!! 違うやろ!! そんなところありましたら教えてくださいませ
ブログ、また紹介してくださいネ
フォント・・・みてみます。
私も苦労してまして、気が付いたら画面の前で目を細めたりしています。