今回は鉛筆を持って立体を体験してみましょう。
用意するもの、厚紙、セロテープ、鉛筆。
厚紙で三角柱をつくります。(大きさは自由ですが、長さ10センチくらいがいいでしょう)
三角柱を机の上に寝かせて、セロテープで動かないように固定します。
眼の高さを動かさないで位置を決めます。
鉛筆持って、見えるところだけ線を引きます。
このとき大切なことは、鉛筆の芯をアリだと想像することです。
アリが這うように三角中の上に線を引いて行きます。
線が端まで来ると、鉛筆はそこから先には行けませんね。
でも実際のアリは山を越えて向こうの斜面を歩いているはずです。鉛筆は外して裏面を歩いているアリをしっかりイメージして想像してください。
やがてアリは底面を通り、再び目に見える面に姿を現します。
どこに現れるか、それはあなたのイメージ次第です。その現れた場所から鉛筆を置いて再び、アリになったつもりで線を引きます。
たてに、斜めに、横に、何度も繰り返してみてください。特に鉛筆が端まで行った時の瞬間を大事にしましょう。実際に描く意識と、想像でアリの動きを追う意識をとぎらせないように注意して、スムーズに立体の表面を散歩している感覚を体験してください。
何度かやっているうちに、立体と空間の関係がなんとなくわかったような気がしてきます。
見えている部分以上に見えない部分が多くあって、見えない部分にも空間があるのだなあ・・・くらいの実感があればOK。
あなたはもう、紙の上に書いた三角柱にも同じことが出来るはずです。
いろいろな物語を思い浮かべながら立体の存在感を味わいましょう。
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