縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

「ちんぽこ」なる屋号のある能生の民俗誌が面白い・・・ぬなかわヒスイ工房改装プロジェクト

2022年08月25日 07時43分53秒 | 糸魚川自慢
能生地区の斉藤電機さんに現場を抜けていただいて、3ヶ月ぶりに工房に電灯が灯った。
一服の時に、なんで社章が〇にラなんです?と聞いたら、爺さんの代でラジオを売っていたので、そのまま屋号がラジオ屋になったのだそう。
 
糸魚川市のなかでも斉藤さんの住む能生地区は、民俗学的興味が尽きないエリアで、能生図書館に張られた大正時代の小泊漁港周辺の絵地図に「ちんぽこ」という屋号が2軒、「ちんこ」が1軒あった。
 
「ちんぽこ」という屋号の由来を知りたいし、2軒あるということは兄弟か?「ちんこ」」は分家か?謎が尽きない(笑)
 
斉藤さんは郷土史にも詳しく、自転車で山道を走るサイクリストでもあるので、不明だった早川谷から能生谷に抜ける延喜古道(えんぎこどう・奈良時代の国道)の情報を教えていただいた。
 
これで富山の県境から黒姫山経由、糸魚川市街地・海川・早川・能生・名立に繋がる太古の北陸道のルートが判明したので、暇ができたら探検する所存。
 
来週はギャラリーに壁塗りをして、内装工事と電気工事が終わる予定だ。
 
 
 

ヒスイ職人の夏の過ごし方・・・ヒスイ拾いだけがヒスイ海岸の魅力ぢゃないぜ!

2022年08月09日 07時35分45秒 | 糸魚川自慢
「旅と歴史ライター」の多田みのりさんご一行が遊びにきた。
 
ヒスイ海岸に案内したついでに、先週みた銀色に光るウルメイワシらしき群れの撮影に再挑戦したら、一匹もおらんじゃないの。
でかいスズキが数匹、水底を遊弋していたから、食われちまったのか?
映画「未知との遭遇」のワンシーン!
そのかわり体調15センチくらいのイカの群れがいたが、カメラのバッテリーが不調で、写ったのはピンボケ写真のみだから掲載しない。
ウエイトなしの素潜りだから、わたしも波に揺られているのでシャッターチャンスは一瞬で、思うように撮影できないから、なんども行ってしまう。
小魚やイカは、水中では透き通ってみえて幻想的。
クラゲはまだ出ていないが、小さなシマダイがチクッと突っついてきた。海水も少し濁ってきた。
夕闇迫るころ、スラブ系の言葉を話す外国人家族が、浜に降りてきた。
 
話しかけようにも、ロシア語はハラショーやウラー!、ダーしか知らんし、ウクライナ人やポーランド人かも知れん。どちらでもいいように、ボルシチ!ペチカ!と初対面の日本人から突然言われても怪訝だろう。
 
拙い英語でもと思ったが、英語圏ではない欧州の人からノー・イングリッシュと言われた経験が何度もあるので、次回があればコンニチワとニイハオ!で挨拶してみっか(笑)
 
 

 


海中からみる夕焼けは金色のオーロラ・・・ヒスイ拾いだけが魅力じゃないぜ

2022年08月03日 07時03分20秒 | 糸魚川自慢
日没の30分くらい前から10分くらいの間だけ、たオーロラみたいな金色の光が海中に差し込む。
ほてった体を冷やしにヒスイ海岸に潜りにいっているが、これを観るのが楽しみ。
私の撮影技術では半分以下にしか表現できていないが残念だけど、実際は光のカーテンがキラキラゆれて、もっと神々しい。
SF映画「未知との遭遇」のワンシーンみたい
ヒスイ拾いのガイド依頼は、本当はこの天体ショーもセットにしたいんだけどネ。
酷暑の工房改装工事でも、海に潜りにいっているせいか、夏バテしていないのがありがたい。
光りあれ!って感じ
シャッターを半押しにして、キラッとした瞬間にシャッターを切っても手遅れ。一瞬でかわるから、実際の神々しさが伝えられないのがもどかしい。
遅々として進まない工房改装工事も、来週には珪藻土が塗れそうだ。
 
ヒスイ海岸の魅力はヒスイ拾いだけじゃないぜ。来客の食事やチェックインの都合もあるので無理なことが多いが、夕焼け鑑賞セットもいかが?
 
 
 

 

 


糸魚川に椰子が風にそよぐハワイの風景が!・・・筒石漁港

2022年08月01日 06時21分09秒 | 糸魚川自慢

シートウサミットと海遊び体験会と、たて続けにお世話になった筒石区長さんから、漁港東にも岩礁があると教えられて潜ってみたら、岸から20m、水深2mくらいから岩が沖に続いているのを確認できた。

筒石の夕焼けを海中から撮影。サザエ・牡蠣・アワビを組合員以外がとるのは違法。海上保安庁に出向いて調書をとられた挙句に罰金までとられるから、買ったほうが安い(笑)
 
この岩礁がかなり沖まで点在して、漁港から東の舟屋まで帯状に続き、場所によってはかなり沖に出ても水深1mくらいに岩礁があるのだと、脳内の海底地形図に補足。
 
浅い湾でも岩礁のお陰で大ウネリが入ってこず、海女さんもいた天然の良港である反面、ウネリの高い時に沖合100mくらいで丸木舟を座礁させたこともあり、水路を知らないと危険な海域でもある。
地元の人が毎夕に東屋を掃除しているらしく、いつも綺麗に片付いている。弁天浜のような海水浴場と違って、海水浴客が少なく静かだから、読書や昼寝にうってつけ。ゴミは持ち帰ろう。
河川に挟まれたヒスイ海岸より、海水温は2℃は高いようで、この点も好ましい。またシュロ椰子が風にそよぐ筒石漁港の夕景は、なかなかよろしい。
長野の人を案内したら、新潟にハワイがあった!と喜んでいたが、シュロ椰子は糸魚川にも自生している。
 
 
 

懐かしのフジタカヌー・・・シートウサミット2022のひとコマ

2022年07月20日 06時36分49秒 | 糸魚川自慢

シートウサミットのひとコマ。

参加艇のなかに、相当に古いフジタカヌーのファルトボート(折畳み式カヤック)に乗った男性がいて、並走してカヌー談義をした。
国産メーカーはフジタカヌーしか選択肢がなかった時代に、安価なフジタカヌー艇はカヤック人口を増やすことに貢献はしたが、野田知佑さんは外国製品にくらべて耐久性が低すぎることを繰り返し指摘していた。
 
デザインからして30年以上前の艇だと思うが、それほど痛んだ感じはなく、恐らく艇を大事に扱い湖や緩やかな川で遊んでおられる方なのだろう。
 
船尾のセーフティフラッグも、発泡スチロールの塊りにポールを差し込み、ネットで固定してあるだけなのが、マイペースで肩ひじ張らずに遊ぶオーナーの人柄がうかがえて面白い。
海はいいなぁ・・・。
 
 
 
 
 

糸魚川市・上越市・妙高市が共同開催したモンベルの「SEA TO SUMMIT」2022無事終了

2022年07月18日 05時57分04秒 | 糸魚川自慢
糸魚川市・上越市・妙高市が共同開催したモンベルの「SEA TO SUMMIT」は、シーカヤック部門を担当した糸魚川エリアは無事終了。
開催の挨拶をする米田糸魚川市長。その左はモンベルの辰野社長で、米田市長の挨拶をうながす際に「村長どうぞ!」と紹介されたので、「社長、市長ですっ!」と耳打ちしたら会場が湧いた(笑)
 
1年がかりで準備したので、ベタ凪の好天は天祐という他ない。B&Gが担当した前日のレンタル艇使用の初心者18名の講習会も、楽しかったとの感想。
80杯のカヤック船団がゴールを目指す光景は壮観だった。朝6時に出発してしばらくすると、海面がキラキラ光って幻想的な風景が広がった。糸魚川市はドローンを持っているのに、撮影しなかったのはもったいないネ。次回は提案しておこう。
コースを漕いだことのある人物は私だけなので、先導役を担当。危険な小泊漁港を過ぎたら好きに漕いでもらった。使用艇はデインギー(小型ヨット)用の浮力体を転用設置した木造セイリングカヌーで、マストホールに目印のセーフティフラッグも設置。この艇を選んだのは二人乗りなので、現地状況を無線で実況しやすいからである。
トリムとエンジン役に、ラ王ことフォッサマグナミュージアム学芸員の香取さんを頼んだ。
 
心配していたのが湾になった弁天浜から外海にでる時のウネリで、初めて外海に出る初心者はスリルがあったと思うが、幸いにも一人の転覆者も脱落者も出さずに参加者80余名全員が6・7キロを漕ぎきって筒石にゴールイン。
 
参加者は自転車で上越市を目指し、そして妙高市の登山へと向かっていった。
糸魚川・上越エリアにはシーカヤックのプロがいないため、行政に進言して県北の笹川流れカヤックセンターの飯山氏と、能登の臼井氏に来てもらい安全面のサポートを頼んでもらった。左から臼井氏、飯山氏、香取氏、モンベルの設楽氏。
 
昨年の実証実験では問題噴出でどうなることかと心配したが、B&G側の改善提案を行政とモンベル側が真摯に取組んだ結果、今回は及第点をつけてもいいのではないか。
ゴールの筒石では、地元有志がカキ氷の振舞いをしてくれた。サポートメンバーが上陸した時点では参加者は自転車でゴールを目指していたので、最後はあまったカキ氷をボランティアの海洋高校生が食ってくれたが、目をつぶらせてレモンシロップの部分を食わせて「これなに味だ?」と聞いたら「メロン味!」と答えて大笑い。若いっていいなぁ(笑)
 
関係者一同、みんな懸命に頑張った。終わりよければすべてよし。もちろん今回も改善点はある。
参加者のなかにはSUPやゴムボートもいたし、リバーカヤックの豪のものもいた。
 
打ち上げ花火的なイベントに終わってはもったいない。地元に漕げる人材・海遊びに精通した人材を育成する機会になってくれれば幸い。求むB&G会員!
 
 
 

日本海にしずむ夕日鑑賞におすすめなのが親不知観光ホテル・・・ひすいこたろう糸魚川ツアー2022

2022年07月11日 06時52分15秒 | 糸魚川自慢
新潟出身のベストセラー作家ひすいこたろうさんの糸魚川ツアーが3年ぶりに再開。
ヌナカワ姫様に挨拶してもらうために、最初は天津神社にご案内するのが定番。
今回はヒスイ拾いをメインにとの要望だったので、海に沈む夕日をじっくり味わってもらうために、標高90mから日本海を一望できる親不知観光ホテルに宿泊した。
初めて泊まった地元の観光ホテルは、海産物盛り沢山の食事が美味かったし、室内もゆったりしていた。
ドピーカンだったのに夕方になって雲がかかってしまったが、それでもみなさん感激していただけた模様。
お話会込みのガイドを頼まれるお陰で、地元のホテルに泊まることができるのはありがたい。
 
夕食後に「ヒトとヒスイの物語」のお話会をしたが、「なぜ歴史を学ぶ必要があるのか?」という話の流れで、最後は古武術稽古会になり、酒抜きなのに夜12時近くまで騒いでいた(笑)
一日半のツアーが数日分に感じる濃密なものだったとの感想を参加者から聞いて、ひと安心。
明日から大雨だから、今日は外壁工事に取り掛かる。
 
 
 

海からみたジオパークイベント・・・行政主催の「ジオカヤック」成功

2022年06月20日 07時14分35秒 | 糸魚川自慢

カヌーのうえから海底が透けてみえると、お花畑のうえを飛んでいるように感じることがある。

カヌーを怖がる初心者なら、そんな光景をみせてあげるといい。
 
「この浮かんでいる海藻はホンダワラで、縄文時代はこれで塩を作っていたんだよ」とか、「ほら、あそこの岩にカニがいる!その下にフグの子供が泳いでるよ」とガイドすると、恐怖心より好奇心が優先するようになる。
最初はカヌーを怖がっていた女の子を二人艇の前に乗せて、10分もすると「うわーい!きもちいい~!」と言ってくれ、カヌーをおりるころには私が漕がなくてもまっすぐ進めるようになっていた。
 
はじめて自転車に乗れた時に実感した、道がつづく限りどこまでも行けるのだと、一気に行動範囲が広がった開放感。これはカヌーも同じで、このように素直に喜んでもらえると嬉しい。
これまで海からみるジオパークを個人的にやってきたが、香取学芸員とであったことで、10年目にして行政主催で「ジオカヤック」として結実した。
今回から木造セイリングカヌー(手前から2隻目)も導入。元ラフティング日本代表選手だった香取学芸員は、安定性・操作性・速度と申し分ないと気に入ってくれて、ガイドや撮影用に使っていた。
 
来月開催のカヌーイベントは外海を4キロ漕ぐので、伴走船としてどうかと試しに二人で漕いで弁天浜の湾内を出て、木浦漁港を越えてすぐの「とっとこ岩」まで往復してみたら、随伴したシーカヤックより早かった。流石の横山晃設計だ。
 
転覆する恐れがない丸木舟なら、もっと沖にでて北アルプスを望むこともできる。
 
この風景は、5,000年前に各地にヒスイを運んだ先祖と同じ手段で眺めていることになるから、単なるカヌーイベントをこえて、ヒトとヒスイの物語に想いをはせることになり、アウトドア遊び・地質学・民俗学・考古学と分野横断的なイベントになる。
 
しかし個人では金と労力の個人負担が大変過ぎて、現在は休眠状態。願わくば行政や民間団体も交えて、再開したいもんだ。
 
 
 
 

海から観るジオパークのイベント・・・ジオカヤック予行練習

2022年06月12日 10時48分44秒 | 糸魚川自慢
フォッサマグナミュージアム学芸員の香取さんは、学生時代にラフティング日本代表であったことから、私はラ王と呼んでいる。
 
そのラ王が、糸魚川では稀有な行政主催の海イベントを企画した。
 
第一弾が、来週開催される海から観るジオパークイベント「ジオカヤック」で、すでに定員オーバーだそうだ。
不測の事態に備えて、能生B&Gが協力してリハーサル。
黒いカヤックは池亀会長で、赤いカヤックは初カヌーの女性。
 
ちなみにB&Gとは、日本財団の助成によって誕生した海遊びの市民団体で、ブルー&グリーンの略称。
ラ王は私の木造セイリングカヌーが気に入ったようだ。
 
外海でも安定性がよく、レスポンス抜群、漕いでも速いのは、天才ヨットデザイナーの横山晃の設計だからで、初心者を乗せての弁天岩1周も危なげなかった。
ツアーの先導と殿は、B&G会員が浮沈構造のロウボートを漕いでレスキューを兼ね、セイリングカヌーのラ王がガイドする方針に決定したが、B&G事務局のダイスケさんが、ロウボートを漕いだことがないというので特訓。
 
あとは当日の天候次第だ。
 
小雨や多少の風波があっても、弁天浜の湾内なら大丈夫!きっとうまくいく。
 
 
 
 

糸魚川の民家に謎の縄文土器・・・ほんとに勝坂式土器?

2022年06月09日 06時33分26秒 | 糸魚川自慢
建材屋さんの支払いに普段は通らない道をバイクで走っていたら、ショーウインドウのある不思議な民家に縄文土器らしきものが展示されているではないか。
細長い深鉢形状にもしや大木式?とバイクを引き返したら、関東の中期の勝坂式土器と説明が書いてあった。
 
観察すると隆帯文様が東北の大木式に似ていているし、勝坂式にしては東北の円筒土器のように細長く、不思議な面白い土器だが、大木式か加曾利式っぽいが、本当に勝坂式土器なんだろうか?
 
主が縄文土器好きなのか、それとも好事家なのかは不明。
 
糸魚川には縄文談義できる友人がいないので、時間ができたら勇気をだして聞いてみようではないか。オラは古物も好きだし、縄文土器談義したいもんだ。火焔型土器は聖火を燃やす特別な土器なのである!なんてトンデモ説を唱える人なら沢山いるけどネ( ´艸`)