けんか祭りを終えて、総勢十五名ほどの仲間たちと桜見と洒落込んだ。
呼びかけ人の友人達は、わざわざ長野県の精肉卸問屋で自慢の肉を買って焼肉の準備。
各自が持参の酒やビールや酒肴を広げて宴会が始まった。
猪肉・牛タン・柔らかい特製ホルモン美味し。
桜の季節には、西行の「願わくば 桜の下で春死なん・・・・」という和歌がよく引き合いに出されるが、本来の花見は風流なもんだ。
桜の木の下で焼肉をやると夏の海辺のバーベキューのような慌ただしさになって、花見どころじゃない。
誰も桜を観ずに、肉の焼き加減や走り回る子供たちの面倒を観ていた。
あんまり子供たちが走り回るので、分身の術みたいで実際に何人の子供がいたのか解らなかったくらい。
一名討死・・・どうもヤギになって、楽しく草を食う夢でも観てるようですな。
糸魚川随一の歌姫もいたずら心を刺激されたらしい。ヤギ男はみんなのオモチャになっていた。
桜の魔力による「モノ狂い」というヤツである。
来年は風流な正しい日本の花見をしたい・・・。