何故か二日続けて、民族楽器作り体験会相談の来客。
一昨日の来客は、「オトバマ」という糸魚川市の音楽フェスティバル主催者の一人で、旧知の横山君。
9月20日屋外ライブにワークショップも取り入れたいとの相談である。
若い人が地域の活性化に貢献しているのだから、私も意気に応える事になった。
私のオモチャ箱の一つ。ぬなかわヒスイ工房には縄文コレクションの他に世界の民族楽器、自作の楽器、民俗資料が所狭しと飾ってあるので、来客者には工房自体がオモチャ箱に観えるらしい・・・俺様の城でR!
昨日の来客は、長野県佐久市の「望月民俗資料館」の体験会担当者の佐藤安英さん。
佐藤さんは学校の音楽教師を退職して後に地元の民俗資料館に再就職されたそうだが、資料館の来館者に喜んでもらいたいと体験会充実に意欲的に取り組んでいらっしゃる方らしい。
「ウナリ弓」という楽器を振りまわす佐藤さん。「ホ~!違う音が聞こえる!倍音が変わりましたねえ~」と、音楽家らしい評価をされていくので、私も嬉しくなって「じゃ、これはどうですか?」と次々に楽器を紹介していく。
熱心にメモと写真記録をとる佐藤さん。真摯な姿に涙が出そうになったよ(笑)
資料館には予算が無いので、佐藤さんは自腹で購入してまで色んな体験会グッズを用意する事までしているとの事。
火打石作り・縄文絵具作り・竹製の民族楽器作りなど、身近な材料を使った低予算の体験会のアイデアなら幾らでもある。
しかも佐藤さんは音楽の先生だった事と、学生時代は邦楽の研究をされており、地元の演奏会で虚無僧姿で尺八を披露しているとの事で、可能性は沢山あると思う。
佐藤さんのコレクションの縄文時代の磨製石器。先端が割れているので自分で研磨したと仰っていたが、なんという畏れ多い事を!と私。愉しい会話が続いたが、どうせ佐藤さんが付けた傷だらけ磨製石器(笑)だから、孔を開けて石笛にしましょう!という事になった。私も共犯者でR・・・。
きっと佐藤さんは、教育熱心な学校の先生だったのだろう。
そして仕事に真摯で、人生を愉しむ人なのだろう・・・生きる姿勢に頭が下がる思い。
佐久市と言えば、長年の友人である佐久総合病院の南相木村診療所長で、国境なき医師団などで活躍している色平哲郎先生が住んでいる土地だし、縄文時代最大の石棒が出土しているので、少なからずご縁がある。
白馬村のヒスイジュエリークラフトマンの大塚さんといい、最近は信州との縁が深くなってきている。
愉しいですねえ・・・。