今年も福井県若狭町主催の「全国縄文丸木舟競漕大会」に「チーム日本海縄文カヌープロジェクト」として出場。
今年のチーム日本海縄文カヌープロジェクトは、大人3組・子供1組も出場したので、大会DJさんは何度も「縄文時代に糸魚川ヒスイを運んだ丸木舟の検証をする糸魚川の市民団体が今年も遠路ハルバルの参加~!」と連呼してくれたので、少しは大会を盛り上げる事と糸魚川のPRに貢献はできたようだ。

初出場の糸魚川の子供チームは、訓練環境や年齢的なハンデを乗り越えての挑戦。
ちょっと残念な事は、第一回目大会の昨年のよりイベント全体の雰囲気が散漫な印象だった事と、運営自体がもたついて主催者側の熱意が薄れていた印象を受けた事。
それでも出場者のレベルは去年より格段に上がっていた。
昨年悔しい想いをした参加者はリベンジに燃えていたので、昨年準優勝の私と竜太君の組は薄氷を踏むような僅差で予選と準決勝で勝ち進んだ。
結果は昨年に続いて準優勝だったが、内容はちょっと酷かった。
決勝の時の私は立眩みするような状態で体に力が漲らない感じ・・・体力の衰えを実感した。
前日は「オトバマ」に出店して体験会をしたので疲れ切っていた事もあるが、片道五時間の車の運転をしてのテント泊だと疲れが抜けないのですな。
他の参加者に聞くと、みんな私の子供といってもいい年頃なのだ。
それでも、チームとしては昨年予選敗退だった他のクルーが予選ではダントツのトップフィニッシュをしていた事が嬉しい。
それと子供チーム。
彼らは予選直前に「ヤマダさ~ん、緊張で手が震えるけど、どうしたらいいですかあ?!」とイジラシイ事を言っていた。

残念ながら子供チームは予選敗退したが、岸に戻ったスキッパー役(後部で舵をとるリーダー)のT君が、父親に抱き着いて悔し泣きをした。
日頃はアウトドアに連れ出してもゲームばかりして、おませで大人っぽい口調のT君が、感情を露わに悔しさを表に出したのだ。
彼は生まれた時から心臓に問題があって3度も大手術を経験しており、今でも運動の面で色んな制限を受けている。
そんな「どうせ僕なんか・・・」と、心の内で人生を諦めた事を呟いているかのような少年が見せた悔し涙は、彼の親も観たことないそうだ。
佳いぢゃないか!
この経験が、彼の人生にどんな影響を及ぼすのだろうか・・・。
大人も子供も佳い経験ぢゃった。