東京オリンピックの聖火台に火焔土器をという運動がある。
十日町市立博物館の火焔土器。火焔土器は信濃川中流域に流行した土器群で、新潟から富山まで分布しているが、「火焔土器」とは長岡市の馬高遺跡出土の土器に付けられた固有名詞なので、それ以外の遺跡から出土した類型は「火焔型土器」と呼ぶのが通例になっている。
オリンピックに使う金があるなら、収束の見込みがたっていない震災復興や福島原発問題に金と人材を投入すべきと多くの人が思うだろうし、私もそう思う。
「政府が責任を持って・・・」とやら公言しているのにね(笑)
まあ、余程の大災害や戦争でも起きない限りは東京オリンピックは開催されるだろうから、新潟の縄文ファンとしてはどうせ作るなら越後の火焔土器型の聖火台は賛成である。
例によって電通がらみで有名デザイナーに法外な価格で聖火台をデザインさせるより、実物に忠実に再現して欲しいもんだ。
さて、この火焔土器・・・観れば観るほど格好いい。
構成部分だけでもシビレるデザインで、特に火焔土器を特徴付ける口縁部(コウエンブ)を飾る鶏頭冠(ケイトウカン)が格好いい。鶏頭冠とは読んで字のごとく鶏の頭のような形状の突起である。
私のお国自慢の一つが、火焔土器の鶏頭冠をデザインしたらしき新潟県立博物館のシンボルマークである。
初めて観た時に「やられたぁ!」と感動した県立博物館のシンボルマークは、鶏頭冠と縄文土器に多用される二重螺旋を意匠化したもの。
誰のアイデアかは知らないけども、実に格好いい。