最近はお得意様や友人からヒスイ製の数珠を作って欲しいという要望が増えてきた。
そんな訳で導入したのが、精度のよい垂直孔が開けられる超音波孔開け機で結構な値段がする。
ヒスイの数珠を作る前に、薬石で管玉の練習。管玉といっても中央ピッタリに貫通孔を開けるのは難しいのだ。
この機械、超音波で微振動させたニードルに水で溶いた金剛砂を垂らしていくと直径1㎜前後の垂直孔が開けられる優れ物なのだけど、金剛砂と水の分量、微振動の調整は「なんとなくこんな感じ」という感覚に委ねられた人間臭い機械なのだ。
また、放っておけば勝手に垂直の孔が開けられるといいう訳でもなく、常に手に持ったヒスイを20gの圧力で垂直にニードルに当て続けなくてはならず、垂直か否かは、あくまでも手の感覚で決めていくのである。
完成した管玉と棗玉(ナツメダマ)。管玉の角の面取りをすると棗玉になるが、これは茶道具の棗に似ているから。
ところが慣れると本当に垂直の孔が開いてしまうのが面白い。
原始的な身体感覚が求められる先端技術(笑)
帯留めの注文があったのでナツメ形の帯留めを試作。
ゲストハウス山楽のエイちゃんが、相談がてら遊びに来た。
最近は外国人バックパッカーも宿泊するようになったので、ゲストに様々な体験や市内観光の提案を検討してみたいとのこと。
例えばゲストがヒスイ海岸で拾ったお気に入りの小石に、超音波孔開け機で孔を開けさせてオンリーワンのペンダントを作らせてみたら?
観光客にどんな提案ができるか?まずはエイちゃん自身が孔開け体験してみるこったな!
長者ケ原遺跡や海遊びガイド、各種体験会講師なら俺でもできるよ!・・・面白いぢゃないか。
彼はノリがいいので話が弾む。