カタチを持たない大気が、私に吸われて呼吸器のカタチになり、海中で吐き出されて気泡のカタチに変わり、時事刻々と姿を変えながら上昇して海面で弾け、大気に還っていく。
かくも気泡は、はかなくも美しく、観ていて飽きないのでございます。
お得意様が、自宅の火事で亡くなったとの訃報あり。
昨年のお盆時期に初めて糸魚川に訪ねてこられ、本当なら今年も仲間を引き連れて再訪予定だったがコロナ禍で中止になり、もし来ていたら火事で亡くなることはなかったハズ・・・。
霊魂の存在を堅く信じておられる実業家であり、多くの人から先生と尊敬を受ける方だったので、先生は体を抜け出して、気泡みたいに弾けて大気に還っていったんですよね!と思えてしまう。
でも私のバカ話しに大笑いする顔が見れないと思うと、寂しいですねぇ。
糸魚川の風景と酒、魚の大ファンになってくれた、誰に対しても驕り高ぶらず、子供のように天真爛漫な社長でした。