吉野家の常務が早稲田大学のセミナーで、田舎者や女性を冒涜するマーケティング論を講演した結果に炎上して、吉野家を解任されたそう。
吉野家は重役にコンプライアンス(法令遵守)の研修を義務づけると公表したが、法的な問題以前に重役が客を見下す人権意識の問題の解決、そして近江商人の「三方よし」といった商道徳の研修が先ではないだろうか。
吉野家はフーテンの寅さんの口上を見習ってはどうだ?
寅次郎、えんぴつを売る ~男はつらいよ「拝啓車寅次郎様より~
寅さんの語る「ヒトとモノの物語」に共感して、ミツオが思わず鉛筆を買ってしまう名場面。
露天商や大道芸には怪しげな商売もあるが、お客さんは売り手の口上や人間性に共感してサイフを開くので、支払うお金はそのエンターテーメントに対する対価でもある。
面白い人から買った鉛筆は、買った人の「ヒトとモノの物語」として、単なる鉛筆ではなくなる。寅さんの共感商法は、ヒスイ職人としても見習いたい。
パワーストーンとしてヒスイの効能を謳うと、人の心の弱みにつけこんだ霊感商法モドキになりかねない。これはアメリカ大統領選挙で顕著になった、過激な言動で大衆を扇動するポピュリズムの流れと同一線上にある商法ではないだろうか。
「不老長寿の神秘の霊石」「放射線を除去・コロナウイルス除去に効果あり」といった宣伝文句など、客観的立場からあり得ないのだが、心の弱みに付け込んだ恫喝的な商売ではないだろうか。
扇動や恫喝ではなく共感を・・・だから私はスピリチュアル的な文言抜きで「ヒトとヒスイの物語」を語り続ける。