石拾いイベントのフロントから、不法乱入・場外乱闘の仕込み要請があり、オラはタイガージェット・シンのサーベルの代わりに、火打石セットを持って行った。凶器攻撃は3秒以内なら大丈夫と確認済みである(=^・^=)
時間いっぱいまで石探しする参加者がいれば、穴を掘って遊ぶ人もいる。小粒のヒスイを拾った少年もいた。
フォッサマグナミュージアムの小河原学芸員は、「この石な~に?」と聞かれたら、オラのように「しましま石」とか「白粒黒石」と見たまんまの説明をせず、正しい鉱物名と生成過程を子供にもわかりやしく説明していて、オラも勉強になった。
オラも質問した。「え~っと、チャートは放散虫が堆積して硬い石になったと聞きましたが、人間も地面に埋まっていればチャートみたいな硬い石になるのですか?」
小河原さんの答えは「放散虫にはケイ酸が含まれているので珪質化で硬くなるが、人間だと硬くならない」とのこと。まるでリアルな「ブラタモリ」「こどもでんわ相談室」のようではないか。
子供の知的好奇心を満たすには、ヒスイが拾える海岸だけでなく、きちんと説明できる人材は必要だ。ただの石ころが、名前と生まれた過程を知ると友だちのように思えて、ただの石ころではなくなる。
そこにヒトとの関わり合い「石と人の物語」が加わると、お宝に思えてくる。石斧が作られた石・装身具に使われた石・温石になる石・墓石に使われる石・・・etc。
興味を持った子供は自分で調べて、石博士、恐竜博士、縄文博士と呼ばれるようになる。佳きかな佳きかな。