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震災の記憶をやどす正月に心の栄養「正月の丸モチ」を贈ります・・・輪島漆器義援金プロジェクト

2024年12月09日 07時14分04秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
能登に正月モチを贈る作戦は紆余曲折をへて、震災と水害の二重被災をした850世帯を厳選して、本日、やっと能登町のモチ屋さんに送金できる運びとなった。
 
震災の辛い記憶をもつ元日に、せめて懐かしい能登の丸餅を食べる間だけでも日常をとりもどしてほしいと、切に願う。
 
能登は丸モチ文化圏だから、「サトウの切り餅」ではモノ支援で終わってしまうから、一歩すすめて心の栄養を贈りたいのだ。
能登のモチ米をつかい、能登でつくられた丸モチなら、にぎやかに過ごした正月の記憶がよみがえり、心の栄養になるというもの。一袋10個入りを一世帯分とし、家族が多い世帯や被災した親戚に配ってもらえる場合は数を増やして配る予定。
 
能登にお金をまわす意義もあり、能登町柳田の「むらのもち屋」さんに主旨を説明したら泣きながら快諾してくれた。ただし今年は震災の影響で生産制限していて1,000世帯分以内が受注限界とのことで、余った予算は来年の正月モチを贈るためにプールしておく。もちろんモチ米は柳田産!
 
共有されたモノガタリは心の栄養になる。これすなわち「懐かしいはチカラ」というわたしの持論の正体は、文化の内実といっていい。
 
原資は仕事ができなくなったわたしへの支援金だが、わたしは「誰かの役にたっている」という悦びだけでお腹いっぱい。
 
ポケットから小銭をだして募金箱にいれてくれた少年もいたし、募金してくれた友人知人もいた。チャリティイベントや展示販売会場でお金を集めてくれたのは、「輪島漆器義援金プロジェクト」の仲間たち。
 
かって新潟には瞽女(ゴゼ)という盲目の女性旅芸人がいて、糸魚川市のお隣の上越市高田が拠点のひとつだった。
興味ある人は街の本屋さんで注文してご一読を!糸魚川市でのエピソードも沢山でてきます。
 
瞽女さんが角付けで得るのはひと椀の米で、米が袋にいっぱいになったら街の米屋で換金したが、各地の米が混じった瞽女さんの米は縁起がいいと、高く買ってくれたと聞く。これは相互扶助が当たり前だった時代の米屋の義侠心。
集まった浄財は、まさしく瞽女さんの米と同じで縁起がいいお金ということになるが、ご協力をいただいた皆様方は立派な「在宅ボランティア」です。奥能登で被災された皆様方には、子供時代からの愉しい正月の記憶がよみがえってほしい。
 
12月20日から現地のボランティア団体がモチ配りを開始してくれる手筈になっている。
 
わたし自身は、友人のひすいこたろうさんが経済的支援として誘ってくれた東京ドームシティの冬至イベントに参加するので、クリスマス前後に能登入りして配ってあるく。
 
ここに至るまで山あり谷ありで大変だったけど・・・モチを配るサンタクロースがいたっていいじゃないですか!イエイ!